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A？
静かに名前を呼ばれれば、
胸がきゅっと苦しくて
ペットボトルをテーブルに置いて、
西島さんから目を逸らした。
「私。
心の中がぐちゃぐちゃなの。
こんな、嫌な女だったかな。
過去に、今更、嫉妬してるんだ。
バカみたいでしょ。
だって。
あの頃は私、
キスなんて、知らなかった。
でも、今、思い出したら、
すごい想いあってるキスだったから、
過去なのに、
嫌だった。
お互いが大好きだって、
わかるキス。
幸せそうな二人の顔が
今日ずっと頭のどこかにいるの。
どうしたら、
自信って持てるの？
だって、わかるんだよ。
すっごく大切にされてるって…。
なのに、こんなこと思っちゃう自分が嫌で…
…っく…、っ…
こんな、彼女で、
ごめん…。」
声を出して泣いてしまいそうで、
唇を噛むのに、
嗚咽が止まらない。
西島さんは、
私をぎゅっと抱きしめてくれる。
西「Aのばーか。」
「へっ？」
西「だからぁ。
Aのばか。
バカみたいでしょって自分が言ったじゃん。」
「う…ん。」
西「でも。
そんなふうにヤキモチ妬かれて、
喜ぶ俺は…
もっとバカだな。」
優しく私の背中をトントンとしながら、
そう言った西島さん。
抱きしめられてて、
顔は見えないけど、
なんとなく、
笑ってるのがわかる。
西「ごめんな、悩ませて。
でも。
過去は変わらない。
こんな近くに元カノって存在があったら、
そりゃ気になると思う。
それにまさか、
過去の俺を見られてたなんて
思いもしなかったけどさ。
だけどさ、わかってるでしょ？
俺がどれだけ、
Aのことが好きか？」
「うん。」
西「こんな彼女でごめん、
なんて言うな。
自信持てないとこも、
弱いとこも、
ちょっとしたことで、へこむとこも、
自分のこととなるとマイナス思考なとこも、
だめなとこも全部ひっくるめて、
Aが好き。」
抱きしめられてるから、
声が耳によく響く。
西「それに。
俺だって、
だめなとこいっぱいあるじゃん？」
ついおとといだってさ…
Aにイライラぶつけたばっかだし、
って言って
ひと呼吸した西島さんが、
私の肩に手を置く。
西「でも、
そんな俺が、
Aは好きだろ？」
大きなきれいな目の中に私が映ってる。
西「いいじゃん、そんな俺達で。」
クシャッと笑う西島さん。
私は頷いて、
西島さんの首に手を回して
自分から触れるだけのキスをした。
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リリィ(プロフ) - くまさん» いつもありがとうございます！できるだけはやく、4をスタートできるようにがんばります！ (2018年12月25日 8時) (
レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - kikiwingwingさん» いつもありがとうございます！色々Nissy事が嬉しくて忙しいですね☆続きもぜひよろしくお願いします！ (2018年12月25日 8時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Takatakaさん» ありがとうございます！年内には4をスタートしたいと思ってます。よろしくお願いします☆ (2018年12月25日 8時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
Takataka(プロフ) - えーーー二人で歩む道けーへんの〜〜とめっちゃ気になります。次シリーズ楽しみにしてますね (2018年12月19日 1時) (レス) id: e0f897fd84 (このIDを非表示/違反報告)
kikiwingwing(プロフ) - プロポーズって！！最高です！コメント久しぶりですが、毎日リリィさんの更新も楽しみに待ってますよ！！大好きです！ (2018年12月19日 0時) (レス) id: 3cf9c9f18d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ
| 作成日時：2018年10月14日 21時
