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あの日の夜。
「あのね…。
唐沢さんから、
色々言われてたこと。
ちゃんと言えなくてごめんなさい。
それに、私ね。
唐沢さんから一晩付き合ってくれたら
写真を消すって言われて。
それでもいいかなって、
思ったんです。」
話したいことがたくさんあるのに、
うまく言葉にできない。
何から話せばいいのか、
わからない。
沈黙を破ったのは、
私だった。
西「はっ！？
そんなん、いいわけ無いだろっ！？」
私の言葉に、
西島さんは理解できないというように
そう言った。
、
「わかってる。
今はね、
なんてバカなこと考えてたんだろって
思う。
でも、あの時の私。
ちゃんと考えられなくて。
もしあの時の階段から落ちてなければ、
私、唐沢さんに
会いに行ってたかも…しれない。」
西島さんを守る方法が、
それしかないなら。
それでいいなんて思ってた私は、
なんて思い上がっていたんでしょうね。
そう言いながらも
唐沢さんから言われたこと、
あの頃のメールのこと、
事務所での刺さるような視線と囁かれる言葉。
思い出すだけで、
微かに震える手。
西「ごめん…気づいてさえやれなかった。」
私の手を包み込むように握る、
温かい西島さんの手。
「違うよ。私が言えなかったのが悪い。」
いや俺が、
ううん私が、
なんてやり取りを数回したあと、
顔を見合わせて少し笑った。
西「俺もさ。
仕事もうまく行かなくて。
歌えなくて。
情けなくて。
でも弱音が吐けなくて。
いつもなら、
Aがうまくフォローしてくれてたんだろうけどさ。
どこにも誰にも言えなくて
逃げ出した。」
俺もどうかしてた。
そう言う西島さんの横顔を見つめる。
西「あの時。
実彩子が…。
私の前でかっこつけなくてもいいよって
言ったんだ。
その言葉を聞いたとき、
誰かに縋りたくてたまらなくなった。
それで俺は、
弱音を吐いたんだ。
一番、
縋っちゃだめな相手だった。
俺にとっても、実彩子にとっても、
プラスになるはずないって
わかってたのに。」
宙を見上げながら
自嘲気味に話す西島さん。
私達は。
お互いが必要で、大切で。
お互いに、
知らない間に、
自分自身を追い込んでいたのかもしれない。
そう、思った。
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リリィ(プロフ) - くまさん» いつもありがとうございます！できるだけはやく、4をスタートできるようにがんばります！ (2018年12月25日 8時) (
レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - kikiwingwingさん» いつもありがとうございます！色々Nissy事が嬉しくて忙しいですね☆続きもぜひよろしくお願いします！ (2018年12月25日 8時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Takatakaさん» ありがとうございます！年内には4をスタートしたいと思ってます。よろしくお願いします☆ (2018年12月25日 8時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
Takataka(プロフ) - えーーー二人で歩む道けーへんの〜〜とめっちゃ気になります。次シリーズ楽しみにしてますね (2018年12月19日 1時) (レス) id: e0f897fd84 (このIDを非表示/違反報告)
kikiwingwing(プロフ) - プロポーズって！！最高です！コメント久しぶりですが、毎日リリィさんの更新も楽しみに待ってますよ！！大好きです！ (2018年12月19日 0時) (レス) id: 3cf9c9f18d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ
| 作成日時：2018年10月14日 21時
