歩む道。

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触れられた場所から、
体中に走る電気のような感覚。


もっともっとと、
熱くなる体。


たか

って呼ばないとちょっと意地悪で。


たか

って呼ぶとちょっと照れたように笑う。



私を抱くときの
西島さんの目がたまらなく好き。


いつもの優しい目じゃない。
仄かに暗く、欲に染まる色になる。


その目で見つめられるだけで、
肌がぞわりと粟立つ。


繋がると嬉しくて、
でも切なくて。


なんだかいつも泣きそうになる。


そんな私をいつも見下ろしながら、
いちばん高い真っ白い世界に
連れて行く西島さん。


ちょっと眉を寄せた、
余裕のない顔を見るのが好き。


私で感じてくれてるって嬉しくなるから。



好きな人に抱かれることが、
こんなに気持ちがいいって知らなかった。
こんなにも幸せな気持ちになれるんだって
知らなかった。


抱かれれば抱かれるほど、
好きが増えてく。


体中に散らばる赤い跡を見て、
嬉しく思うほど、
どんどん堕ちていく。




そして何より
西島さんの歌声は、
私に魔法をかける。


不安を和らげたり。
自信をくれる。


勇気をくれるし、
強くなれる。


涙が止まって、
笑顔になれる。


西島さんを信じて、
前を向いて、
選んだ道を歩こう。


隣で手を繋いでくれてる、
西島さんを信じて。



この先に待つ出来事を
まだ私達は知る由もなく、
ただただお互いを求めあっていた。

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