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「もしもーし?


西島さーん!


起きてますー?」


西島さんの家の玄関の前でため息をつく。


だめだ、通話にしたまま寝てる。


「仕方ないなぁ…。」


私は西島さんに渡されてる鍵でドアを開けて、
中に入る。


未だに、
この部屋の鍵を開ける感覚に慣れない。



「西島さん?」


寝室に入るとスマホを握ったまま寝てる西島さん。



カーテンを開けて部屋に光を入れる。



「西島さん、遅刻しますよー。


今日も撮影ですよ。」


西「ん…。」



「早く起きてくださいっ!!」



あの日から数カ月たち、
西島さんは今、ドラマの撮影に入ってる。



西「ん…。」



「もう!ち、こ、く!」


勢い良く布団をめくる。


西「寒い…。Aの鬼…。


眠い…。」



鬼って…。
苦笑しながら、



「また遅くまで起きてたんですか?」



ベッドの端に腰掛けて、
西島さんの頭を撫でる。


気持ちよさそうに私の膝に
おでこをつけてくるのに、
まだ、目が開かない西島さん。


西「だってさ…、
すごいいい歌詞が思い浮かんだから…。」



「とにかく起きないと。

ほら、シャワー浴びてきてください。」


よいしょと手をひっばって
何とか西島さんの体を起こすと、


「わっ…!」


いきなり抱きしめられる。


西「起きた。


…おはよ。」



「おはよ…うございます。」



西「今日もかわいい。」


「もう、何言ってるんです…っんん!」


最後まで言えないうちに、
西島さんが私の唇を塞ぐ。


「ちょっ…んっ、にし、じ…まさ…っ」


いきなりのキスはあっという間に激しくなって、
頭の芯がぼーっとしてくる。


唇が離れて目を開くと、
さっきまで寝てたとは思えない西島さんの顔。


セットしてない髪が顔にかかって、
なんか、色っぼい。


「あ…の…、」


西「…シャワー、浴びてくる。」


「はい…。」


すっと体を起こして、
ガシガシと頭をかきながら、
寝室を出てく西島さん。


その背中を見送る私は


「はぁ…。」


と一つため息。

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作品ジャンル:恋愛
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- こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません...。 URL貼ってくれてありがとうございます。 これですぐに読みに行けます。 (2019年1月4日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - 秋さん» コメントありがとうございます。言われてみれば…そうですね。リンク貼ってみます☆ご指摘ありがとうございます。 (2019年1月2日 17時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
- また続けてのコメントですみません...。 いきなりこんなことを言ってしまいすみません...。 (2019年1月1日 20時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
- 続けてのコメントですみません(>_<) それならこの物語の説明の所にURLを貼っては どうでしょうか? この物語を読む前にURLから大好きな人は。 にすぐに行ける様に。 (2019年1月1日 20時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
- こんばんは(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません...。 今物語の説明読んでいて思ったのですが...。 この歩む道。のお話の前に大好きな人は。 ってのがあるんですよね? (2019年1月1日 20時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リリ | 作成日時:2018年7月5日 7時

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