【歌い手】好き好き大好き愛してる【まふまふ】 (ページ12)

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人が来たことに油断したのであろう私の手首を掴む手が一瞬緩まった。

その隙に荷物を走りながら拾いまふくんの元へ走る。

「っA......」

「うえっこ、怖かった...ごめんねまふくん...ひどい事言ってごめんね...!!」

目の前に男がいるのに、私はまふくんの腕の中で泣きじゃくった。

顔もメイクもぐっちゃぐちゃ

それでも、まふくんがきてくれたことが死ぬほど嬉しかった。

「僕の方こそ、怖い思いさせてごめんね…

でも、もう大丈夫！」

大丈夫！まふくんが言うと本当にそう思ってしまう。

とても不思議な気分

「あの男は警察に入れるし、今からひもでしばりあげるし!あ、なんなら殴って蹴って、なんでAにこんなことしたのか問いつめようか？

だってAにあんなことしたんだからね！
未遂だからといって許すわけないし第1僕の大事な大事な人にいやらしい汚い手で触ったんだもん

地獄送りに決まってるよね。覚悟はいいよね、おじさん」

スイッチの入ったまふくんはすでにおじさんを縄で縛っていた。

目に光を失って一息で言うまふくんに縛られてるおじさんはガタガタと震えて顔も青くなってきている。

このままじゃまふくんも警察送りじゃん。

と思い、まふくんに声をかけた。

「まふくん......その人は警察に届けよう...?

わたし、そんな人に構ってるより私に構って欲しい......」

半分本気で半分冗談だけど効果はあったらしい。
まふくんの目に光が戻って

でも、とかううぅ...って唸ってる。

もうここまで来たら大丈夫だろう、と安心した。