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それにしても、やっぱり恥ずかしい。
絶対によっちゃんの足と比べられてる。
松「痛みはどう？」
「ありません。大丈夫です」
松「充電が切れたのはタイミング悪かったね」
「…あー、まあ」
松「単独だと、こういう時マズイよなぁ」
「いえ、たまたま私がドジっただけですし」
へへっと笑ってスルーしたかったのに
この件は改善すべき問題だな、なんて
やっぱり大ごとにとらえられてる。
よ「ほらー、Aも一緒に行動すればよかったんだよ！」
よっちゃんが誘いを断った私を非難がましく見るけど、…え、ムリでしょ。
そんなの、ただのお邪魔虫だよ。
「独り身の私へのお心づかいありがとうございます」
つい出てしまったイヤミったらしい返しに、ぷぅっ…とよっちゃん ふくれっ面。
ああ、こんな表情さえカワイイなんて、世の中不公平よね。
…と心の中で呟く私に気づいたのか、プッと吹き出した松本先輩。
松「そういや、ずっと女子校育ちで彼氏いたことないとか」
「…〜っ、」
先輩に話したわね！
よっちゃんをキッと睨んでも ペロッと舌を出される。
…しかたないじゃない。
高校から入学したよっちゃんと違って、私は幼稚園からずっと男子と隔離された学校に通ってたんだもん。
「絶賛彼氏募集中です」
よ「のわりには全く積極性が感じられないですけどね」
「そんなことないッ」と抗議するけど
「そんなことあるでしょ。」と一笑に付された。
全て事情を知ってるよっちゃんは、私のことなんか当たり前にお見通しってことね。…はあ。
松「へー、手上げるヤツ たくさんいそうだけどな」
「いませんよ。だからフリーなんです」
結構切実なんですよと言葉にせず心の中で呟いてたら、またコンコンとドアをノックする音
よ「あれ？大野先輩。どうしたんですか？」
…ぇ…？
「…」
大「中 入ってもいい？」
よ「はい。どうぞ」
私は金縛りにでもあったかのように動けなくなった。
なのに、心臓はバクバクいってる。
どうして大野先輩が？
私を心配して？
「…」
ううん。それは無い。
私は先輩が
あえて私と関わりを持たないようにしてたことを知ってるもの。
そんなことでここに来るなんてあり得ない。
きっと松本先輩にでも用事があるんだろう。
意味なく早打ちする心臓を鎮めるために、静かに呼吸を整えた。
私はここにいる誰にも、自分の動揺を見せたくない。
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yuihibiki(プロフ) - ちょこたろーさん» 人それぞれですよね。さまざまな出来事に対しての感じ方も受け取り方も、私の書いたあいさつ文に当てはめる情景も。このオハナシがどんなリハビリになってるのかは分かりませんが、完結までもう少しお付き合いくださいませ。 (2019年11月17日 21時) (
レス) id: ecfd2b01ee (このIDを非表示/違反報告)
ちょこたろー(プロフ) - いつも読ませてもらってます。挨拶にある今の気持ちが、うなずけすぎて思わずコメントさせてもらいます。飲み込めていないことが多すぎてやっぱり正月から止まってる。流れはね頭で受け入れているんだけど心はねもう容量オーバーで。だからこのお話が私のリハビリです。 (2019年11月14日 15時) (レス) id: c8a1445fc4 (このIDを非表示/違反報告)
yuihibiki(プロフ) - さわさん» この大野先輩は主人公ちゃんにとってなかなかキツイよなあーって思いながら書いてますけど、しばらく？ずっと？こんな感じでいくことになりそうです(^_^;) (2019年11月10日 9時) (レス) id: ecfd2b01ee (このIDを非表示/違反報告)
さわ(プロフ) - きっとニヤニヤしてしまう展開が待ってるんだろうけど、主人公ちゃんの心が苦しそうで悲しくなります。大野先輩お願いしますよ〜。 (2019年11月9日 16時) (レス) id: 759a393a86 (このIDを非表示/違反報告)
yuihibiki(プロフ) - nyurika513さん» ありがとうございます（笑） (2019年11月2日 0時) (レス) id: ecfd2b01ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuihibiki
| 作成日時：2019年9月23日 0時
