27話(出逢い編) ページ30
安室さんは少し考えるように間をあけてから口を開いた
なんとなーく聞かれることはわかってる
「その腕、怪我ですか?」
ほら、やっぱり
『あ、これですか
わたし不幸体質なんですよねー』
「…不幸体質?」
『幼馴染みの新一もコナン君も何かと事件に首を突っ込むんですよ
新一は父親が小説家で推理小説ばかり読んでたらいつの間にか事件に関わるようになって
それを見たコナン君も新一の真似をしだして
何故かそれに毎回巻き込まれるのが私です
ホームズオタクって怖いですね』
「ではその腕も?」
『通り魔事件にでくわして取り押さえようとしたらざっくり
まぁ取り押さえましたが』
「取り押さえたんですか!?」
「あおい姉ちゃん、僕が知ってる中で蘭姉ちゃんの次に強いんだー」
「でもかなり酷いんじゃないですか?」
『えっと…確かここからここまでですね』
指で切られた範囲を教えるとこれまた驚いた顔をされた
「そんなに…痛かったでしょう…」
『いいえ?』
「はい?」
『巻き込まれる事が多く怪我も多かったので痛みは特に
寧ろ出血が多くてクラクラしたほうが焦りました』
「コナン君、本当に?」
「本当に、切られた時は顔色一つ変えずに取り押さえてたよ…」
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作者名:黒羽 | 作成日時:2019年5月11日 4時