ストーリー108 ページ8
あ「一応お弁当作ってきたんですけど、食べますか?」
火「まじで!?食う食う!」
黒「ありがとうございます。Aさん。」
無事に、立派な桜の木の下にポジションを獲得した私たちは、敷物を広げ、宴の準備をします。
黒「ちらし寿司ですか。いいですね。」
あ「はい。楽ちんだったので。」
黒「…Aさんらしいです。」
にこ と優しく笑いかけて、テッちゃんは言いました。
…おお。珍しいテッちゃんスマイルです。
いいものを見ました。
火「おいAー、海苔切り終わったぞー。」
あ「あ、ありがとうございま…って、雑すぎやしませんかね?」
火神くんにちらし寿司にまぶす海苔を切るのをお願いしたのですが、ありえないほどの太さで返ってきました。
あ「食えりゃいいってもんじゃないんですよ。料理男子のくせしてなに手抜いてるんですか。」
黒「信じられません。」
火「いいじゃねえか別に!もう腹減ってしょーがねぇんだよ!早く食いてえの!」
あ「せっかくのお花見なのに…」
黒「…あーあ。火神くんのせいでAさんが悲しんでしまいました。これだから火神くんはダメなんですよ。モテないんです。」
火「いや、意味わかんねーよ!」
「なんやなんや?騒がしい思たら誠凛トリオやないかい。」
いつもの火神くんいじりで騒いでいると、なんだか聞き慣れた声と口調が後ろから聞こえてきました。
今「よぉ。楽しそうにやっとるなぁ。」
若「うおっ!?なんかうまそうなのがある!」
諏「おい若松。勝手にがっつくな。」
桜「あ、でもほんと、美味しそ……って、スミマセン!生意気言ってスミマセン!」
振り返って見てみると、そこには桐皇学園御一行様がいらっしゃって、
桃「Aちゃーん!!テツくーーん!!」
青「んげっ…。なんでいるんだよ、火神。」
火「いちゃ悪いかよ!」
青「目が腐る。」
火「あああ!!?」
どういう風の吹き回しか、こういうのに絶対参加しなさそうな大輝の姿もありました。
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作者名:14がすき | 作成日時:2018年2月13日 11時