大切な居場所３【青峰大輝】 (ページ46)

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ストーリー１４６ページ46

というか、火神くんは起きているのでしょうか…。

と一抹の不安を抱えながらインターホンを押す。

しばらく経つとピッと音が鳴り、

火「……はい。」

あ「あ、火神くんですか？Aですけど…」

火「A……。……はっ！？A！？」

あ「様子を見にきました。よかったら開けてください。」

火「…え……あ、お、おう……。」

火神くんのお部屋のインターホンを押すと、火神くんが出てきて…

あ「ずいぶん辛そうですね。」

火「体痛え。ゴホッ。つーか、なんでAがここに？」

あ「まあまあ、立ち話はなんですから、とりあえず中へ入れてください。」

火「……おう。」

火神くんをベッドに寝かせて、とりあえず来る途中にスーパーで買ってきたものを整理します。

あ「スポーツドリンク買ってきましたけど、飲みます？あとアイスとかプリンとかゼリーとかフルーツとかも買ってきましたけど、食べます？」

火「のむ。あとプリンくれ。」

はい。と火神くんに渡して、私は冷やすものの準備。

あ「はい、失礼しますよー。」

ぐいっと火神くんの前髪を上げて冷えピタを貼る。

火「きもちぃ…。」

あ「よかったです。」

火「ん、プリンもごちそーさん。」

あ「他にも何か食べれそうですか？解熱剤も買ってきたので、お粥とかうどんとか食べてお薬も飲んだ方がいいと思います。」

火「……Aが作ってくれんの？」

あ「はい。」

火「じゃあ食う。」

あ「何がいいですか？」

火「うどん」

あ「うどんですね。わかりました。」

火「ありがと。」

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うーーーん。なんだか調子が狂いますね。

いつも以上に火神くんが素直でふにゃふにゃしていて、なんだ可愛く見えてきます。

とんとんとん、とうどんに入れるネギを切りながらそんなことを考えてしまいます。

…あー、でもそういえば、大輝が風邪を引いた時もいつもの様子と違って戸惑いましたっけ…。

図体のでかい単純おバカは、風邪を引くと可愛くなる法則でもあるんでしょうか。