ストーリー137 ページ37
緑「A、なにか食べたいものはあるか?」
あ「んー、そうですね、、。」
真くんのお言葉に甘えて辺りを見回します。
あ「あ、あれ食べたいです。」
わたしが目をつけたのはあんばやし。
安くて美味しくて最高です。
そしてなんと言っても屋台の醍醐味である…
緑「む、ルーレットか。」
あ「はい。いつも人事を尽くしている真くんにはピッタリかと思いまして。ちなみに今日のおは朝の順位は?」
緑「9位だ。」
………びみょう…。
緑「だが任せておけ。ラッキーアイテムで運気は補足してある。」
「あら〜、かわいいカップルさんやねぇ。ほんで趣味が渋いわぁ〜。」
屋台の前へ行くと、なんだか可愛らしいおばあさんが私たちを見てニコニコしながらそう言いました。
緑「…?カップルとはなんだ…?」
あ「恋人同士のことですよ。すみません、1回お願いします。」
「は〜い。」
緑「なっ…!?こいびと…!!?」
なにやら慌てている真くんは置いておいて、
あ「ほら真くん、ルーレット回してください。」
緑「…え、あ、……ああ。」
真くんが回したルーレットの結果は…
「あらー、1やねぇ。ちょっとしたいたずら心で狭めにしとったけどまさか当たるとは。」
緑「ば、ばかな…なぜ……。」
あ「真くん、ラッキーアイテム、それたぶんキツネじゃなくて、ねこのぬいぐるみですよ。」
まあ、キツネのぬいぐるみなんてあんまり見ませんし、間違えるのもしょうがないですね。
緑「なんだと!?……でもまぁしかたない。とりあえず食べるのだよ。」
あ「半分こしましょう?それに、真くんこういうの好きでしょう?」
緑「……なぜわかったのだよ。」
あ「いつもお汁粉飲んでますし。こういう和風のあまい味付けのもの好きなのかなーって。」
夏でも試合終わりでも練習終わりでも飲むのはどうかと思いますけど。
せっかくならお互いに好きなもの食べたいですからね。
緑「……まったく、かなわないのだよ。お前には。」
結局、2人仲良く小さい1本のあんばやしを半分こにして食べて、
その後、ゴミを捨てにもう一度屋台へ戻った時におばあさんが「おまけだよ。」と言ってもう2本追加してくれて、わたしと真くんは大満足しましたとさ。
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作者名:14がすき | 作成日時:2018年2月13日 11時