ストーリー９８ ページ48
ピンポーン
黄「ようこそAっち！」
あ「お邪魔します。」
春休み。
休みを使って横浜へ遊びにきたついでに、私は涼太のお家にお邪魔しました。
なぜかと言いますと…
黄「Aっちの肉じゃが、楽しみっすー！」
お忘れかもしれませんが、夏のバーベキューの時、石投げ選手権で見事1位に輝いた涼太のリクエストの肉じゃがを作りにきたのです。
正直私も忘れていたのですが、先日涼太から「そろそろどうっすか？」と電話がかかってきたので、来ました。
横浜で遊ぶ予定がなかったら絶対来なかったですね。
あ「あの、早速ですみませんなのですが、実は材料を買って来てないのでまずは買い出しに行きたいんですけど…」
近くのスーパーの場所、教えてもらってもいいですか？ と、わたしは涼太に尋ねましたが、
黄「まぁまぁ、長旅だったんだし、とりあえず一旦落ち着こ。いまお茶入れるからちょっと待っててくださいっす。」
あ「え、や、いいですよそんな…」
黄「いーからいーから。」
涼太は、立ち上がって断ろうとした私の肩をぽんっ と押してソファに座らせ、キッチンへと行ってしまいました。
涼太のこういうさり気ない気遣いには、不覚にもドキッとさせられます。
いつもはあんなに空気読めない人なのに…。
〜〜〜
あ「おしゃれな味がします…。」
黄「ファンの子から貰ったやつっす。Aっち好きそうだなーって思って淹れたんすよ。」
2人ソファに座って、涼太が淹れてくれたお茶(この場合は紅茶と言うんでしょうか)を飲みながら、少しお話をします。
あ「このチョコも美味しいですねぇ。」
黄「それもファンの子から貰ったやつっす。」
あ「………。」
黄「…なんすか、その顔…。」
こんなに素敵なものを、こんなにたくさんもらえる涼太に少し嫉妬した私は、じとー と、涼太に恨めしい視線を送ります。
あ「…凄いですね。」
黄「そっすねー。モテ男も楽じゃないっす！」
何言ってんだコイツ… と思いながらも、事実なので言い返せません。
あ「…けど、こんなにたくさん…、消費しきれるんですか？」
黄「…やー、まぁ誰かにおすそ分けするときもあるっすけど、基本的には自分で食べてるっすよ。」
あ「ほぇー…。」
なんだか、いつもおちゃらけてる涼太の、真面目な部分を見たような気がします。
プロ意識ってやつなんでしょうか…。
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美友 - いつも更新されてるかなって見に来てます。続き早く見たいので、更新頑張ってください。 (2018年1月14日 0時) (
レス) id: e7a5b55c2b (このIDを非表示/違反報告)
makanyan - 続き早く見たいです！ (2017年10月18日 8時) (レス) id: d834349331 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：14がすき | 作成日時：2017年9月21日 21時
