ストーリー77 ページ27
あ「確率苦手なんですよね…。なんかあの、袋に青玉と赤玉と白玉入っとって取って出して入れてみたいな問題が本当に腹が立ちます。」
今「あー、それはな……」
尋常じゃなく頭がよろしいということが判明したヒマ吉さんが、数学を教えてくれると言ってくださったので、お言葉に甘えて頼らせてもらっています。
T大なんて言うから、頭の次元が違くて、ヒマ吉さんの言うことを理解できるか不安でしたが、そんな不安も忘れるくらい、ヒマ吉さんの教え方はすごくわかりやすくて、逆に気持ち悪いくらいです。
テスト週間だけでいいですから、私の家庭教師についてくれませんかね…。
〜〜〜
あ「ありがとうございました。すみません、ヒマ吉さん、自分の勉強もあるのに…。」
今「わしもちょうど復習できたからええんやええんや。」
あ「ほんと、ヒマ吉さんって頭いいんですね。教えてもらっててすごい感じました。」
まこちゃん(花宮真)も頭いいけど、教え方は断然今吉さんですね。わかり易かったです。
ていうか、そもそもまこちゃん真面目に教えてなんかくれないし…。
今「んなこと言っとるけど、Aちゃんも相当頭ええやろ?こっちも分かったで」
あ「ありがとうございます。」
ヒマ吉さんにそう言われると、なんだか誇らしいです。
今「……けどなぁ…」
ヒマ吉さんがボソッとつぶやきました。
あ「……?なんですか…?」
今「自分、ちょっと危機感なさすぎるで」
……へ?
今「あんな近くに顔寄せて…。何されても文句言えへんよ、あれは」
なんかしよう思うたら、男は女なんかどうとでもできるんやからな。
と、ヒマ吉さんは続けて言いましたが、ちょっとよく意味がわからなくて…
あ「ああ、はい。」
と、なんとも適当な返事をして、この話は終了しました。
ヒマ吉さんが、こいつ分かっとらんなぁ。という顔をしながらわたしを見ていた気がするのは、きっと気のせいです。
その後、店の手伝いに戻るべく、ヒマ吉さんに挨拶をし、わたしは図書館を後にしました。
〜〜〜
ヒマ吉さん、かぁ…。
勉強を教えてもらうぶんにはいいんですが、なんか、ちょっと…、うーん…。
大輝の気持ちがとてもよく分かったような気がします。
………あの人には、逆らえません。
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美友 - いつも更新されてるかなって見に来てます。続き早く見たいので、更新頑張ってください。 (2018年1月14日 0時) (レス) id: e7a5b55c2b (このIDを非表示/違反報告)
makanyan - 続き早く見たいです! (2017年10月18日 8時) (レス) id: d834349331 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:14がすき | 作成日時:2017年9月21日 21時