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ストーリー76 ページ26

「…お。」

あ「…あ。」


午前中。


父に、課題でもしてこいと言われ、店のお手伝いは一旦置いておいて、図書館で勉強をしているとき、なにやら見覚えのある方が声をかけてきました。


……誰でしたっけ…。



「おーきに。うちの青峰がお世話になっとるようで。」


大輝の知り合いで、メガネで、関西弁の…



……あっ。



あ「ヒマ吉さん」

今「今吉や。そんなヒマちゃうでわし。」



そうでしたそうでした。大輝が、この人だけはちょっと怖くて逆らえないとか言ってました。



今「なんやなんや、お勉強か?真面目やなー」


どかっ とわたしの前の席に腰を下ろして課題を覗き込んできました。


あ「べつに、普通ですよ…」

今「てゆーか、あんた誠凛やろ?ええんか、こんなところおって。あいつら今日試合やで」

と、言われても、わたし別にマネージャーでもなんでもないわけですし、

それに…


あ「…まぁ、気にはなりますけど、ちょっと時間的に無理なんですよね…。私、ヒマ吉さんみたいに暇じゃないので。」

今「今吉やゆーとるやろ。わざとか」



すごいな、この人…。
ほとんど会ったことない人にもこのコミュ力…。


どうりで大輝が逆らえないわけですよ。



今「確か誠凛さん、今日の相手は陽泉やろ?」

あ「はい」

今「これ勝ったら準決やで。ほんま、無名の新設校が大出世やな。」

あ「そうですね。本当にすごいです。」


ぜひ勝ってほしいですね。


今「うちも負けてしもたしなぁ。」



おかげさまで一足はやく受験一本や。と言いながら参考書を広げるヒマ吉さん。





……って、ん…?




あ「…あの。」

今「ん?なんや?」

あ「それ、赤本…」

今「これがどうかしたんか?」



え、私の見間違いじゃないですよね、そうですよね、そこですよね。




あ「…………T、大…?」


今「せやで。」





…………。





なんなんですか、この人……。

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美友 - いつも更新されてるかなって見に来てます。続き早く見たいので、更新頑張ってください。 (2018年1月14日 0時) (レス) id: e7a5b55c2b (このIDを非表示/違反報告)
makanyan - 続き早く見たいです! (2017年10月18日 8時) (レス) id: d834349331 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:14がすき | 作成日時:2017年9月21日 21時

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