幼馴染とわたし２【笠松幸男】

ストーリー８１ ページ31

「ここ空いてるっすよー。」


わたしとめぐみちゃんが前の方の席を探しているとなにやら聞き慣れた声が聞こえてきた。







………黄瀬、くん……。






瞬間、昨日黄瀬くんに抱きしめられたことが頭に浮かぶ。


あ「…う、あ、えっと……。」


ど、どうしよう…。


昨日の今日ですごく気まずいんだけど…。



岡「………どうする？」


めぐみちゃんが遠慮がちに聞いてきた。


………。


あ「…ち、違うとこ行くよ。ありがとう黄瀬くん。」


そう言って違う席を探そうと黄瀬くんの前を通ったら…


パシッ。


あ「……えっ。」


腕を掴まれた。


黄「……もう始まるし、ここにしなよ。」


瞳に少しさみしい色を溶かし、縋るような声で黄瀬くんが言った。



そんな目で、見ないでよっ…。

断れないじゃん…。


〜〜〜

結局、黄瀬くんの隣にお邪魔することにして、劇が始まるのを待つ。

ふっ、と辺りが暗くなって、ステージの照明がつく。


岡「Aっ！始まるよ！」

あ「うん…。」


すると、とてもキレーな女の人が出てきて、会場がどよってなる。

あれがジュリエットかな…。すごいキレーな人…。

……ゆきちゃん、大丈夫かなぁ…。


すると、かっこいい衣装を着たゆきちゃんも出てきた。

するとまた、会場がどよめき出す。


「えっ、あれ笠松さんだよねっ。まじイケメン！！」

「やばいやばいやばい！！」


周りで女の子たちがそう言ってるのが聞こえる。


……私にこんなこと思う資格はないけど、それでもやっぱり、胸がムカムカする。



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更新が大変遅くなってしまって申し訳ございません。


前期試験の結果はまだ届いてないのですが、とりあえず大学受験は一息ついたのでこれからはまた自分のペースで更新していこうと思います。


評価、お気に入りありがとうございます！


お気に入りの数がとても多くて嬉しいです！



これからも頑張っていきますので、よろしくお願いいたします！

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