私、今日から「忍たま」になります！～Part２～ (ページ23)

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第５２話白い手の正体の段ページ23

何が来るだろうと、息を殺す

が、聞こえたのは聞いた事のある声だった

？「3人とも何してるんだ？」

その声は少し戸惑っているようだった

しんべヱ・喜三太「『た、立花先輩！』」

目を開け、白い手の正体が幽霊じゃない事に私はホッとする

しんべヱ「も～、脅かさないでくださいよ～」

喜三太「何もそんなゆっくり障子を開かなくてもいいじゃないですか～」

『そうですよ、あんな風に入ってくると怖いじゃないですか～』

立花先輩はその言葉に目をパチクリとさせ、え？という顔をしていた

立花先輩「普通に入ったら気づかれるだろう」

『え？何で気づかれちゃダメなんです？』

すると立花先輩の後ろからひょこひょこと兵太夫、伝七、浦風先輩、綾部先輩が顔を出した。

あれ？このメンバーって確か作法委員会・・・

『作法委員会！！！？あー！！怖くて忘れてたーー！！！私、委員会から逃げてるんだったーーー！！！』

伝七「お、Aだ」

兵太夫「やっほー！」

どうしよう、どうしよう、このまま薬を飲む羽目に！！あ、あ、そうだ！この時のためにしんべヱと喜三太を連れてきたんだった！！

『しんべヱ！喜三太！』

しんべヱ・喜三太「？」

立花先輩「(な、何だろうか、嫌な予感がする・・・)」

『この前、立花先輩が2人に日頃のお礼をしなきゃなって言ってたよ！！』

しんべヱ・喜三太「え！！」

2人は目をキラキラと輝かせて立花先輩を見る。

立花先輩「そ、そんな事、私は言ってないぞ！？」

しんべヱ「そんな事いって～」

喜三太「照れてるって分かってますよ～」

と、そんな事を言いながら2人は立花先輩に近づく。それと同時に立花先輩は後ずさって行く

お、お、これは効果あり！

綾部先輩「どうしたんです？」

浦風先輩「立花先輩？」

立花先輩には聞こえてないのかそのまま後ずさりを続け、しんべヱと喜三太はじわじわと距離を詰めて行く。

よし、2人に気を取られている内に床下から逃げよう。

私はこっそりと床下に潜り外へ抜け出した

やった、気づかれてない！

？「ダメだよー逃げちゃ」

『え？』

その声は私の右隣から聞こえ顔を向けると綾部先輩がいた

内心びっくりしたものの声を上げると他の人に気付かれてしまうため、平静を装う。

『あ、あれ、気づいてたんですか？』

綾部先輩「うん、気配があったからね」

と落とし穴を掘る踏鋤(ふみすき)を右手で持ち肩にかけていた

『えーえーえーえー』

綾部先輩「何えーえー言っての？」

『だって捕まりたくないんですもん。見逃してくださいよー』

ダメ元でそんな事をお願いしてみる