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転生15 ページ16

伏黒side





朝早くから荷物を持って寮へ向かった。




すると俺の部屋の扉に客がいた。





伏黒「…なんの用ですか五条先生」






五条「おはよう恵。」





来なくてもいいんだが。







五条「あっ、今来なくてもいいとか思ったでしょ。」





伏黒「あんたは心が読める術式でも使えるのか」






五条「いやそこは違いますって言えよ」





僕かなちい、とかキモイ事言ってる五条先生は無視して部屋に入ろうとした。





五条「そう言えばどうだった?」




伏黒「何がですか」





五条「Aと話せた?」





伏黒「……話せましたよ。もういいだろ。俺は暇じゃないんです。」





五条「仲良くなれるといいね」








仲良く……か。





なれるのか?






小学の時からあまり仲が良いとまで呼べる人はいなかったし






伏黒「あんたはどうなんだ……ってもう居ない…」






マイペースな人だ全く






そのまま俺は部屋に入った。






































伏黒「何してんだよ」






『!!』







何か飲み物を買おうと思い外に出ると、鎖城がいた。







こんな所で何をしているのだろうか。









しかし、彼女の持っている荷物を見たら予想がついた。







伏黒「寮ならこっち」








『あ……りがとう…』






俺がそう言って案内すると後ろを着いてくる。






話をしながら寮へ向かった。






































伏黒「ここ。部屋はこっち。」






『ありがとう…伏黒くんの部屋は?』





伏黒「隣。」






まただ。





この冷たい声と眼差し。




この声に、その瞳に、どうやら俺は弱いようだ。






どうしても目を背けてしまう。






それでも俺は







伏黒「だから」







つい、声をかけてしまう。






放っておけなくなる。









伏黒「何かあったらいつでも言え。部屋隣だし。」








同じ同級生だから。



これから戦闘する上で連携が取れなくなってしまうから





きっとその程度の気持ちだろうけど






『伏黒くんも、何かあったらいつでも頼って。』







ふわり。







伏黒「…っ」






柔軟剤の香りがした。




すごくいい匂い。





俺の大好きな香り。







俺達は握手をして自分たちの部屋に戻ってもなお、彼女の匂いを思い出していた

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作者名:さっちゃん | 作成日時:2020年11月12日 21時

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