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転生1 ページ2





「ねぇ見てよあれ」





「また1人でお弁当食べてる」






「髪の毛ボサボサだし、前髪長すぎ」







「てか西木田さんって、つまんないよね」









どこからともなく聞こえてくる私への不満。愚痴。









私はクラスで浮いてる存在








だから皆、私の事好き勝手言う









それもそう






だって私はつまらないから。







「じゃあお前ら、気をつけて帰れよ」






帰りのHR。先生のその言葉の後にさようなら、と挨拶をして皆下校する。





JKとは、友達と話しながら。彼氏と話しながら。家に帰る前にどこかのお店に寄ったりカラオケに行ったりして帰るだろう






だけど私は真っ先に家に帰ってあることをする。






誰にも言ってない秘密






ドタドタドタ


バタン。




家に帰って、自分の部屋に入り、すぐさまテレビをつける






『…よし』



















《俺は不平等に人を助ける》



『きゃあああああああ!!めぐみんかっこいいよぉぉぉぉっ!!』



《俺はヒーローじゃない。呪術師なんだ…》



『あひゃあああああッ!!!まつ毛なっげぇぇえええッッ!!!』




皆さんどうも初めまして。


西木田Aです。



今絶賛めぐみんのあのシーンを見ております。




私の推し。今日も輝いています。





『………めぐみん…』




私はこんな息詰まった世界大嫌い。





どうせなら





『めぐみんがいる所にでも転生してみたいよ。私にも術式が使えて、強くて可愛くてめぐみんにも気に入られるような女の子になって会いに行けたらいいのに…』








そんな夢みたいな事、ある訳ない。






めぐみんは私の生き甲斐。私の希望。






画面越しだけど、いつもめぐみんの登場シーン見てるおかげで学校にも行ける。







『……好きだよ。めぐみん…』









そう言い残して、私は夕ご飯の支度をしようと買い出しに出かけた。

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作者名:さっちゃん | 作成日時:2020年11月12日 21時

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