好きになった弱み (ページ42)

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転生34 ページ42

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『もし、私が " 私 " を倒して恵達が助かったら、私はどうなるの』

「俺が迎えに行くか、お前は元の世界に戻る」

『……そっか』

元の世界に戻るのかぁ

またテレビ越しに応援しなきゃね

「因みにお前が元の世界に戻れば転生した記憶も、このアニメの記憶も消えて、呪術廻戦と言うアニメは存在しなくなる」

『……は？』

「すまないね。神にも都合があるんだよ」

『ふざけんなよっ！！神の癖に…』

ドォォォォオンｯｯ

『っ……』

吹っ飛ばされた

何も見えない、何も無いはずの暗闇で

そこに壁があった

「前々からお前なぁ…本当は俺に向かってその口答えは万死に値するくらいだぞ」

『…わかった。じゃあ神様なら私のお願い叶えてくれるよね』

「無理だ。お前の願いは既に叶えた」

あぁ、そういえばこの前なんか言ったなぁ

"めぐみんと同じ場所に行けたらなぁ"

そう、強い願いを私は願ってしまった

そのせいで恵が危険な目にあってしまう

そのせいで物語が狂ってしまっている

全部私のせいなんだ。

「いいかよく聞け」

神は私の目の前までくる。

「俺達 "神 " はお前達人間に壁を作る。それを乗り越えさせようとは思っていない。ただ越えられなくてもいいから挑戦して欲しいだけなんだ」

「魂の繋がりというものがあってな。人間は越えられる壁を超えずに逃げれば来世でまた同じ事の繰り返しになる。超えたものは次のステップへ行けるんだ」

『…つまり、私の超えなければいけない壁はこれってことか』

「まぁな。お前ならできるよ」

『いきなり優しくなんな』

「解せぬ」