文豪達の姉ですが何か？？【短編集】

テレビでインタビュー中『うちの子じゃなくて、うちの子猫がね……』と誤魔化したところを見られたら(月兎様) ページ1

中島敦
「僕は猫じゃなくて虎なんだけど……ガオー」姉さんもみんなもなんで僕の事猫だの子猫って言うの！？変身したられっきとした虎なのに……どうすればわかってくれるの



太宰治
「成程。子猫になれば私は姉さんに甘やかして貰えるってことなのか」早速姉さんが帰ってくる前に猫耳と尻尾用意しなくては。可愛い私が更に可愛くなるのだ甘やかしたくなるに決まってる！



江戸川乱歩
「家族、しかも弟の存在すら隠さなきゃいけないなんて姉上も大変だね。僕の助手が1番楽だって何回も言ってるのに」もういっその事その仕事辞めさせようかな。でも姉上の悲しむ顔は見たくないんだよね。うーん、どうしよう



泉鏡花
「私が子猫……？」お姉ちゃんも大変。こうやって一々誤魔化して喋らないといけないから。私を守るために。もっとお姉ちゃんの力になりたい



谷崎潤一郎
「姉さんも大変だな。別に僕の存在は公にしてもいいんだけど……」僕に迷惑がかかると思ってるのか？姉さんも大変なんだからそんなに気を遣わなくてもいいのに……



宮沢賢治
「僕が子猫ですか。村にいた子猫を思い出しますね」そういえばその子猫姉さんは僕に似てると言って凄く可愛がっていましたね。そういう意味もあるのでしょうか



国木田独歩
「太宰に揶揄われるネタが増えたじゃないか……」別に姉さんを責める訳では無いがもっとマシな誤魔化した方はなかったのか。正直言うと聞いている俺自身も恥ずかしいのだが



与謝野晶子
「細心の注意を払ってる姉さんが珍しくあたしの事をこぼしそうになったね」最近仕事も忙しくて家に帰って来なかった日が多かったもんね。次の休みは存分に姉さんを甘やかしやろう



芥川龍之介
「誰が人虎だ！！」冗談も程々にしてもらいたい。僕があの人虎だと……姉上から見れば僕は人虎と同等という事なのか…？




中原中也
「子猫なのは姉貴の方だろうが」俺はどっちかというと虎とかもっと強いやつだろ。でも、子猫の姉貴か……可愛いな



尾崎紅葉
「子猫ならばご主人様には甘えんとな」姉様はツンデレじゃからのう。遠回しの言い方しか出来んのじゃ。本当愛らしいのう



夢野久作
「お姉ちゃんは僕の事子猫って言うから真似してるだけだよ？ニャー」可愛いでしょう？ちなみにお姉ちゃんだけの子猫だから他人には興味無いからね。ニャー、ニャー

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