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#Y ページ26

学生時代、とってもモテてる同い年の男の子たちがいた。

同じクラスでも小学校から同じという訳でもない。
友達からその子がかっこいい、と話を散々聞かされるくらい。

私は当時彼氏が欲しいわけでもなかった。
将来結婚できないだろうなって思ってたから。


まぁ、結果それは間違ってたんだけどね。


近所にある大きな水族館の裏手、ガラス張りになっている場所で音楽を聴くのが好きだった。

私が学校が終わり次第、速攻で行っていた。
ひとりの時間が好きだった。
でも、ある日からひとりの時間というのはなくなった。

「あれ、だれかおる」

「えーだれぇー?」

声がするほうを見れば、顔の整った3人の姿。
顔は……知っている。噂のかっこいい子たち。

「あれ、うちの制服?同中?」
少し身長の低い、男の子、たこくん。

『そう、同い年だよ、一応ね』

「俺らのこと知ってんだ」
細身の、背の高い子、しょうたくん。

『噂になってるからね、顔と名前だけは知ってる』

「あっそ、俺らここでダンスの練習すんだ」
ぶっきらぼうな、茶髪の子、ゆうまくん。

『どっか行った方がいい?』

S「いいよ、ここに居てもらっても」

『そう、ならいさせてもらおうかな』

私は人にあまり興味関心を持たない。
だから私には数えるくらいの友達しかいない。

Y「なー?お前名前は?」

『え?A、だけど』

Y「ふーん」

S「Aちゃんはなんでここにおったん?」

『私は毎日ここに来てるよ、ここを見つけた日から』

T「へー!そうなんや!ここえー場所やね」

Y「またここで練習していー?」

『別にいいよw許可なんてないしダンス見てるの楽しいし』


彼に出会ったこの日から、学校での生活もその後も変わった。

お昼になれば私のクラスにわざわざ来てゆうまに呼び出しをくらい、放課後は一緒に海岸へ。
ファン、の女子たちからは反感を買っていた。

私自身そういうのは気にしないけど流石にめんどくさかった。
それに私よりもゆうまたちが怒ってたし。

Y「あいつらぶすだな〜wAの可愛さわかってねーって」

S「ぶすって…w」

T「確かに〜〜Aはこんなにかわいいのに〜〜」

『そんな褒めても何も出ませんよ』

Y「なにも出そうとしてねぇよw」

『そんなことより早く教えてよ』

T「お、やるか!ww」

この顔のいい男たちに守られていた。
私、力は強い方なのになぁ。少なくとも翔太よりは。
それから次第に私はダンスの沼に落ちていった。

・→←#K



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szkwluna1022(プロフ) - とっっても素敵な短編集ありがとうございます!大好きです!!リクエスト随時受付中とのことでしたが、もしよければいろんなメンバーの嫉妬や独占欲の話が読みたいです(*'ω'ノノ゙ (2023年4月4日 7時) (レス) id: 8366412aed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:コイキング | 作成日時:2023年3月6日 17時

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