あいは存在する。【降谷零】

ギターケース ページ28

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うーん、ここで警察の方に走っても大丈夫だと思うんだけどなー。
こういう奇行を行う人って頭がおかしいから変なことをしだすかもしれないし。









……おとなしく待ってよ。









昔取ったなんちゃらであの銃が偽物だと判断した私はそんなことを思った。
その時だった。









ガンッという鈍い音と共に犯人が倒れたのは。









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｢あ、すみません。
手が滑っちゃいました｣









あ、この声……









｢……それより、大丈夫でしたか?
Aさん｣









透さんだ。









てゆうか、こんなに堂々とやって手が滑っちゃいましたってどうゆことなんだろう。
覆面警察官の意味がない気がする。









でも、この人の二重人格ぶりを見るのはあのジュエリー以来だなー。









相変わらず怖いよー、その顔。









それより、この人何で殴ったんだろう。









手には黒いギターケース?みたいなのが握られていた。









凶器はこれか←









そして、さっきから視界にチラチラ入る大さんの顔からするにこれは大さんのなのだろう。









壊れてないといいね、ギター。









｢あぁ、それよりAさんは事情聴取に早く行った方がいいですよ｣









無視するな。とでも言いたそうな顔が再び笑顔になる。
だから、怖いよそれ。









｢あ、そうですね。
では、失礼します｣









だから私はそれだけ言って立ち去ろうとした。
素直でしょ←









なのに、体が動かない。









｢あの、透さん?｣









がっちりと手首をホールドされてるんですけど。









早く行けって言ったのはあなたじゃないですか。









｢……?｣









しかし次の瞬間、私の心の中は一気に青ざめていった。









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終・わ・っ・た・ら・来・い。
た・っ・ぷ・り・話・を・聞・い・て・や・る。









目がそう言ってる。









あ、おこだ。









今度こそ阿井A終了のお知らせです。








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