9CANDY 高杉 【工場様リク】 ページ10
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並んだ二人の足は、ぞろぞろと重たく進んでいた
そして私の心も、重たかった
隣で歩く彼氏___高杉晋助は、景色に目をそらし、鞄を雑に提げていた
だから私も、鞄を握りしめ、俯いて隣を歩いているのだ
はなから見れば、ただ一緒に歩いてる男女と思われるかもしれない
でもこれは「放課後デート」なのである
だが口数が少ないクールな彼とは、何をしてもこんな状況になるのだ
つまり、これが正常
最初は隣を歩いてるだけで嬉しかったのに、今はもっと他の何かを求めている気がした
でも、彼は今日も黙ってばかりだった
『あのさぁ・・・・・晋助?』
俯いたまま彼に話しかけても、反応なし
胸がギュッと締め付けられるような感覚に襲われる
『ねぇ、晋助ってさぁ・・・・・・・』
手を組んだカップルを目で追いかけながら聞いても、彼は目を合わせない
じわっと目頭が熱くなる
私は足を止めた
『私のこと、本当に好き?』
目を合わせない彼に向かって、大きめの声で聞いてみる
すこし震えてぎこちなくなった声は、私の中で木霊した
「んだァお前、んな事聞いてよォ」
久しぶりに聞いた気がした彼の返答に、私は唇を動かす
『だって、いっつも私のこと・・・・・』
「そんなに甘えてェのか」
まだこちらを向かない彼の声は、呆れているようにも聞こえた
晋助は、私のことどうでもいいのかな
私は鞄を握りしめ、俯いた
その時______
「だったら普通、身体で示すもんじゃねェのかよ」
すぐ側で聞こえた言葉
それもそのはず、顔を上げれば、すぐそこに彼が立っているのだ
私を見て
『・・・・・・え?』
「ったく、お前は本当ガキだなァ」
ありもしない空気と、彼の言葉に、私はポカンとする
しかし直後に、彼は私の頭をグッと引き寄せ、胸のなかにすっぽりうめる
「たしかめてェなら、自分から行くもんだぜ?」
乱暴ながらも、彼の中は温かい
だんだんと優しくなる彼の包容に、私は思わず腕をかれの背中に回す
言葉にしなくても、彼のこの温かさの分だけ、愛がある。
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工場様リクエストでした!
遅れてすみません!ありがとうございました!
たっ高杉動かしずれぇぇぇぇええ
でもかっけぇぇぇぇぇええええ
口では語らないけど身体で示す高杉さん好きです
10CANDY 山崎 【サンガツ様リク】→←8CANDY 土方 【続き】
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あゆ隊長。(プロフ) - 黒流さん» わかりました!ありがとうございます!書かせていただきます! (2018年10月1日 16時) (レス) id: d013743546 (このIDを非表示/違反報告)
黒流(プロフ) - いきなりのリクエスト失礼します!松陽でイチャイチャをお願いしたいのですが宜しいでしょうか? (2018年9月30日 21時) (レス) id: ee45c4f971 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ隊長。(プロフ) - サンガツさん» こちらこそありがとうございました! (2018年9月24日 19時) (レス) id: d013743546 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ隊長。(プロフ) - 山乙女 桜さん» ザキ(/▽\)♪ (2018年9月24日 19時) (レス) id: d013743546 (このIDを非表示/違反報告)
サンガツ - 桜さんー!ありがとうございました!!山崎君可愛いです!! (2018年9月22日 20時) (レス) id: 656bf353f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あゆ隊長。 | 作成日時:2018年5月7日 17時