初恋うさぎ2 [坂田銀時]

49本当の ページ9

銀｢････A？｣


気がつくと、目の前にギンの顔があり、私は我にかえる。


　銀｢どうしたんだ？ボーっとして。｣

　『いや、ちょっと････････｡』


心の中の葛藤を覗かれた気がして、私は慌てて目を伏せる。

そんな私の心臓は、うるさいくらいに鳴っていた。





静かな時が流れる。



お互いに一瞥してみては、目を伏せるばかり。



何でだろう。



今までは平気でいられたのに。



この時間が、苦しい。



熱くなり、赤くなる顔と。



乱れる呼吸。








泣きたくなるくらい、ギンを＿＿＿＿＿＿＿＿＿









ズガッドジャァァ！！！！









　『｢！？』｣






途端に、遠くから大きな音がして、周りが煙くなる。


さらには、城内の人達が、パタパタとせわしく出てくる。



　｢あぁ、王女様、こんなところにいらっしゃったのですね｣


すると、メイド長がやって来て、慌ただしく心配の意を表した。


　『ねぇ、何が起こったの？皆は？』

　｢何か城に突っ込んで来たんです。もう城はボロボロですよ｣


呆れたように言ったメイド長は、安全確保だと、私達を外に連れ出した。

外には、突っ込んできたらしき小型の船が、警備隊やらに囲まれていた。


　銀｢ん？あれは･････｡｣


すると、なにかあるのか、身を乗り出して船を見るギンを止めようとすると、警備隊が、驚いた様子で退いた。

ボロボロで形の歪んだ船の扉が開き、中から人が二人出てくる。

その人に、私とギンは息を呑んだ。


　楽｢痛ったた〜新八お前ぶつかってくんなヨ。着陸失敗したアル。｣

　新｢操縦してたのは神楽ちゃんでしょ、スピード出しすぎたから･･･｣


所々痛む傷を抑えながら、一人のチャイナ少女と、メガネ男子が出てくる。


　銀｢新八、神楽･･･！？｣

　『なんで、ここに･･･！？』





　

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