初恋うさぎ2 [坂田銀時]

52裏 ページ12

『兎に角、二人は手当を受けて。』


どこからともなくやって来ては、グチャグチャと揉めていく侵入者を、王女様は優しく対応しては、城内に入れさせようとする。

そうやって思いやりをぶちまけて愛想笑いする王女は、今までの痛みを忘れているようだった。


＿＿＿＿＿＿＿＿気にくわない。


なんで痛め付けられたのに、誰も信じられない筈なのに、なぜにあの子は笑っている？

なんで、ずっといい子で生きてられる？



目障りなんだ。邪魔なんだ。嫌いなんだ。


いいから退いてよ、いいから静まってよ、




＿＿＿＿＿＿＿いいからっ！



　





＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



　新｢ごめんなさい、迷惑かけるつもりじゃ･･･。｣


ペコペコと頭を下げる新八は、ほとんど元気になっていた。

神楽も、のんびりと鼻をほじっていた。＿＿＿＿＿＿っておいおい


　楽｢まさかもう悪い輩はいないなんて知らなかったアル。｣

　『うん。大丈夫だよ、ありがとう。』


だって、ここにはお節介なくらいの優しい仲間がいるんだから。

もう、怖い人なんて、誰もいないの。



あの時の事なんて、もう＿＿＿＿＿＿＿

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