STPR社 メンバーサポート部！

第23話 ページ24

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人をかき分け彼を探すが、そう簡単には見つからない

涙で滲みきった視界は、より一層私の邪魔をする

ﾄﾞﾝｯ

A｢…ぃ…っ、ごめんなさ…いっ…｣

霞んだ視界で藻掻く体は人に当たって押されてばかり

周りの視線も痛々しく、もう自分じゃないみたい…

何処へ行ったか検討もつかなきゃ途方に暮れて走るだけ

もう心も潰れてしまいそうで、思わずその場にしゃがみ込んでしまった

A｢う…っ、うぅ…なぁ…くん…っ｣

溢れんばかりの涙がしょっぱい…

今…私が泣いてどうすんだ…っ

どうして…こうも私はヘタなんだろ…

人間関係も…仕事も…。

生きる事がヘタクソだ…

そうだよ…

最早原点は私が産まれた事にあったんだよ

あんな酷い家で育って、誰も信じられなくなって…

大切な場所も大切な人にも、

こうやって迷惑かけてばっかり……

私は私なりにちゃんと努力してきたよ……？

誰にも負けないように、誰かの為になるように…。

それなのにどうして…？

どうして私はいつも大事なモノを失ってしまうの…？

こうやって全部棒に振って…

ダメになって…。

あーぁ…

自分で考えて笑えてくる…

もうこのまま雨に潰されてしまおうか、、、、






ｻﾞｰｰｰｰｰ







………………………



あ、れ……


さっきまで忙しなくかかっていた雨粒が

いつの間にか私を覆って避けている



？？｢風邪、ひいちゃいますよ…？｣

声の方へと顔を向けると、

そこにはいるはずも無い彼の姿が…

A｢ど…して…｣

奈落の底に落ちていた私に彼の存在は眩しすぎた

にっこり微笑むその笑顔は私を地上へと誘ってくれる

るぅと｢ふふ…っ、偶然ですよ

もしかしたら、こんな貴方を救う…

‘’運命の相手”かもしれませんけど｣

ﾄﾞｷﾘ…

どこまで私を魅惑すれば済むんだろうか…

言動の全てに心を揺さぶられてしまいそうだ

私は彼に連られるがまま

気がつけば車の波に揺られていた


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