案外優しい ページ3
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[A:よつち。]
L●NEで送られてきたAからのメッセージ。
Aはプライドが高いのか普段酔ってもそういうのを送ってこないため、ちょっとだけ驚いた。
大方里見君か例の後輩に送れと急かされたんだろう。誤字しかないし。僕よく解読できたな。
これはトークじゃ話通じない、と判断して電話をかけた。1コールで出て驚愕したけど。
「………なに」
『今どこ。』
Aしか出る人はいないというのは分かってるため、A?とかいちいち聞かない。
と、いうのはただの口実で、実際は電話越しに名前で呼ぶのが恥ずかしいだけだったりする。
「多分駅…」
『多分て何だよ』
「分かんない、人多いから駅って言ってみただけで。あ、駅じゃないって。」
これは多分ガチで酔ってるやつだろうなーとか思いつつ誰が隣にいるんだろう。と考える。まぁ里見君なんだろうけど。
ザザッて音と共にAがあっ…て言うのが聞こえてきて、「もしもし、ころん?」と聞かれる。里見君だった。
『うん、僕だけど。』
「今すぐ迎えに来い。」
『は?』
「Aが酔ってる」「聞けばわかりますけど…」という会話をして、里見君はため息をつく。そして若干幸せそうな声で
「俺が送ろうかと思ったけど、ころんじゃないとダメなんだってよ。なんだかんだ言ってラブラブだなお前ら」
と言われた。
『……………ラブラブではないけど、放っておいたら店の迷惑になるからいってあげる』
「カァアーーッ、素直になれよお前ら!!全くもう!!」
里見君もだいぶ酔ってるな、とか思い、ちょっと嬉しくて赤く染まった頬をおさえながら準備をした。
〜一方その頃〜
「先帰ります!」と勢いよく出ていったるぅと君を尻目にほけーーーっと窓の外を眺める。
星が夜空一面に広がってて思わず息を飲んだ。地球を汚してる一方の人間からしたら勿体無いほど綺麗すぎる。
『きっと宇宙の人は心が広いんだー…』
「あかん末期か。ころんはよ。」
ころん来るのか、と思いながらもう限界値だったため眠りについた。
目覚めたのはころんの声だった。
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無気力に自信が有る人 - るぅとくんとさとみくんと莉犬くん可愛い!ころんくんはカッコいいのにツンデレで可愛かったです!後1票で200票。誰か入れて〜!終わってるけど、更新されたら嬉しいです! (2022年3月3日 23時) (レス) @page10 id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
まほろ - また見たくなって戻ってみたらまさかの更新…!!超嬉しいです〜〜!!相変わらずの面白さで好きが溢れました。まさかのお兄さんの登場にびっくりしてます笑これからも応援しています! (2021年10月3日 15時) (レス) id: 7da28bfb3a (このIDを非表示/違反報告)
白い化け狐 - 好きです!これからも、頑張って下さい! (2021年8月25日 16時) (レス) id: 665b9a4be9 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - わたぐもちゃん@また他の二次創作作りますさん» みたいと言っていただき嬉しいですありがとうございます(;▽;)これからも亀のペースですが頑張ります!! (2021年3月25日 19時) (レス) id: da5abf08ee (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - 咲夜さん» ありがとうございます〜!(;▽;)終わりまで頑張ります (2021年3月25日 19時) (レス) id: da5abf08ee (このIDを非表示/違反報告)
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