【ジェル】王子達に好かれてしまった【るぅと】

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※少しですが怪我の表現あります。ジョキッ。





『送ってくれてありがとね、さとみ君』



結局、家まで送ってもらった。
いや断ったんだよ？でも「近くだし、俺が送りたいからいーの。」って。

まじどうしたの？この人



「うん。今日冷えるらしいから暖かくして寝ろよー。」


『さとみ君もね。おやすみ。』


「ん。おやすみー。」



お互い手を降ってお別れする。


幼馴染みがいつの間にか優しくなってた。

いや毎日会いはするけど、こんな優しくなかったよね？昨日まで「おはよゴリラ」「自分のこと言ってる？」って感じだったじゃん。


人間って(怖)いいな



**



『おはよー。』


「おはよ、A。あれ？首のやつどうしたの？」



翌朝、学校についたので友達に挨拶をする。

お前も聞いてくるんか謎に笑い込み上げてくるわ



『あー、昨日鋏使ってたらこう…ふっとんで首に…ジョキッて…』


「は！？！？何それいっっった！！大丈夫かよく生きてたね！！」


『傷浅かったから〜もう不幸中の幸いってこのことよ〜』



「そうか…！」って心配してくれる友達。
あぁ！！！心が！！！！痛い！！！！

ごめんね！！！でもあんたるぅとさん(？)推しなんでしょ！！言えるかよ！！



心が痛すぎてはぁ。とため息をつきながら自分の席に行く。


横を見るといつも通り王子がいた。

隣ってだけですっごい視線が刺さるので友達のところへ逃げる。いつものことだ。


その後、「ギャーーー！！！！！」と悲鳴ばりの声が聞こえ、「るぅと君よ〜！！」と言う声がするまでは、いつものことだった。



「あれ…る、るぅと君…うちのクラスに来てない！？」


友達がそう言ってからは、はじめての経験だった。


は！？と思って廊下の方を見ると、しかり。

あの人は思いっきり私のクラスのドアに手をついて、



「望月さん呼んでもらえますか？」


と笑顔で言った。




まぁ、反射的に隠れるよね！！

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