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『あ、あの〜……』
「何?」
ただいまpm6:00です。暗いです。そして怖いです!主にるぅと君が
すっごい重低音。こんなに怖い何?って初めて聞いた。
『いや、なんでもないです……』
私達いつまで手繋いでるんですか〜〜?って聞きたかった。聞ける訳なかった。
いや、あの、学校出てからほんと、ずっとだよ?何人かに見られたしほんとどうしよう
明日ファンクラブの方に出待ちされてさとみ君と一緒にいるところ見られて浮気してんじゃねぇよ!って言われるところまで想像出来たよ私
駅までの道中、全く話さなかった。いや私がビビって話しかけなかっただけなんだけど。
そして今は駅の道程の公園の前にいます
いやもうなんかなんで私ここにいんのかな!って状態ですうぽ……
「…あっそ。」
え、あれ、なんか、あれ?
普段のるぅと君なら用無いなら話しかけんなって言う筈なのに…あれ?
るぅと君が普通の人の反応したらなんか落ち着かない。
『怒ってるんですか…?』
謎はとことん追求したくなっちゃう人。
るぅと君は立ち止まって、歯を食い縛ってるように見えた。
あ、地雷踏んだかも
るぅと君は私の腕を強く掴み直して、引っ張った。普通に痛い。
『えっ、わっ!…いっ…』
ひっそりとあったトイレの裏側まで連れていかれて、壁に押し付けられる。
俗に言う壁ドン、って感じじゃなくて壁ドゴンって感じだった。
そして私の脚というか股の間にるぅと君の脚がおかれる。
俗に言う股ドン…股ドゴンだ。
もう逃げられないパティーンですね分かります!
るぅと君の脚が若干私の内ももにあたってこそばい。ムズムズする。
るぅと君は、ゆっくり口を開いた。
「……そうだよ、怒ってんの。」
「イライラする。その誰にでも同じような態度とって勘違いだけさせるやつ。」
「ジェル君も…Aのこと狙い始めてるし。」
「それに気付いてないお前にも腹立つ。」
意味が分かってない私を置いて、るぅと君は続けた。
「自覚ある?案外色んな奴に狙われてんだよ、A。」
るぅと君はだんだん脚をあげる。ビクッと体が震えた。
「立場的に、とかそんなの関係ない。」
「Aは僕のなんだからね?」
耳で囁かれるように言われるもんだから、顔が熱くなってしまう。
私の反応を楽しむためか知らないけど、太ももを撫でられて声が出そうになるため必死に口をおさえる。
「絶対、他の奴なんかに渡さないから。」
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