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ため息をついた。
「俺、ずっとAのこと好きだったの。」
『え、あ、うん。』
「あれ?もっと驚くかと思ってたんだけど」
…ぶっちゃけ、実際そうなんじゃないかなー、って思ってた。
まぁ完全に私の自意識過剰だと思ってたからなんか…なんとも言えない。
それにこんな状況じゃあ驚こうにも驚けないっていうかなんていうか……??
『うーん…でも…私も中学のときは、さとみ君のこと好きだったよ。』
「は!?初耳なんだけど!?」
『そりゃ言ってないし。ていうか、そんときさとみ君彼女いたもんね。』
確か、すっごい可愛くて何でもできるって有名な…神崎さん…?と付き合ってるって噂が流れてて…
「え?…あ、あぁ、」
なんか絶対裏ありますよって反応しましたねこの人〜〜
名探偵Aちゃんは見逃しませんでしたよ〜〜まぁ聞く勇気も度胸も無いんですけどねトホホ
ていうのは嘘。
ほんとはバリバリ聞きたいけど、本人が話したくなってからでいい。
「てかほんとにるぅと君と付き合ってんのかぁ……やられたわ………」
『なに?やられたって』
ちょっと卑猥ですn
「いや、だってあのるぅと君でしょ?顔良し声も良しなのに性格は可愛いとかいうギャップがウッホって感じだし神々しすぎて近寄るだけで目が痛くなって声を聞いたら耳が(ryっていうあのるぅと君でしょ?そりゃ萎えるわ」
『さとみ君るぅと君のこと好きなの?』
背筋伸ばして「いや、バリA愛してるから」って言うさとみ君。
なんでこの人こんなに開き直ってんの
なんで恥ずかしみもなくそんなセリフ言えるの
あと性格は可愛いってとこ間違ってますよ!!
『……どしたの』
急に私の手をいじくりだしたさとみ君。
今日さとみ君情緒不安定過ぎでしょ大丈夫かな………
私手弱いの。ちょっとさわられるだけでくすぐったくなっちゃうの。知ってるでしょ。
『んぐっ』
ゴッて手をひかれて、さとみ君の胸元にダイブ。
さとみ君は掴んだ手はそのまま、私の後頭部辺りを支えた。
「俺、ほんとにAが好きなの。」
「Aがるぅと君と付き合ってても…まぁ一瞬ガチで萎えたけど」
「全力で奪いにいくつもりだから。覚悟しとけよ。」
じゃ、おやすみ。って言って再度向こうを見て寝るさとみ君。
部屋には、うるさくなった私の心臓の音と、さとみ君の寝息だけが聞こえた。
はぁ……!!
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日 - ギャグ混じりやん。。。www好きぃwwww (2022年9月17日 18時) (レス) @page46 id: 0464914362 (このIDを非表示/違反報告)
薔薇 - 凄いおもしろかったです!個人的になんかさとみくんがおもしろくて好き…www (2020年10月17日 23時) (レス) id: 59e14c9c3d (このIDを非表示/違反報告)
きゅーり - おもしろかった (2020年9月12日 10時) (レス) id: a394905174 (このIDを非表示/違反報告)
くまくまちゃん(プロフ) - んー、この小説好きやわ。小説というか作者さん好きだわ! (2020年4月9日 10時) (レス) id: 5e524d6ee1 (このIDを非表示/違反報告)
くまくまちゃん(プロフ) - 壁ドゴンw (2020年4月9日 10時) (レス) id: 5e524d6ee1 (このIDを非表示/違反報告)
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