【ジェル】王子達に好かれてしまった【るぅと】 (ページ22)

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16年間一緒に過ごしてきた中で今が一番怖いよさとみ君！！やめてくれよなんでそんな怖いんだよ！！！ねぇ！！！！

「……………誰にされたの」

ﾋｮｯ(心配停止)

ダメだ、るぅと君が消される。(必死)

ここはるぅと君を庇わないとガチ目にヤバい気がする。もう二度とるぅと君が姿を見せることはなかった…ってなる。やばい。

なんとかして逃れよう。

『いや、あの、それ自体はそこまで気にしてないっていうか…あの…』

いいぞ私！！このまま逃げ切るんだ！！いける！！
夕日に向かって走るぞ！！夕日もう過ぎたけど！！

「俺、誰にされたかって聞いたんだけど。」

『一年五組黄山るぅとさんです！！』

即裏切ってごめんなさいでも私も消されそうだったからさなんてったって今ビックリするくらい距離近いからさいつでもやられるんだよね！！

「…、るぅと君か…」

そういえば、知り合いって言ってたよね？
待って待ってこの二人の仲切り裂きそうだよ私何やってんの私

るぅと君がやられるのはもう確実に近い。
もう…私に反撃の余地はありません。

ていうのは嘘。

『でも、るぅと君は私を助けようとしてやってくれたんだよ！だから…そんな、嫌って訳じゃ無かったし！』

さとみ君の方に向きを変えて言う。

(まぁ口から心臓がまろびでるかと思ったくらいには恥ずかしかったけど！)

さとみ君は私が急にこっち向いて驚いたのか若干瞳孔を開かせた。

そしてボフンッ、て音をたててベッドにうつ伏せになる。急にどした。

「……………はぁぁ。るぅと君かぁ……。るぅと君かぁああ………。」

ねぇまじでどしたの笑い止まらん(真顔)

「Aとるぅと君って、知り合いだったの？」

『一応お付き合いさせていただいては…いる』

「はぁ！？」

いや、立場的にね？

「お先真っ暗案件だわ…」と呟くさとみ君。

なんかいつもの感じになったのはいいんだけど…ほんとにどうしたのさとみ君…