【ジェル】王子達に好かれてしまった【るぅと】

after story*2 ページ43

今回色々と注意です。明るい感じのまま終わらせたい人は見ないことをおすすめします。いやまじで。

・



『…』


言葉につまった。

いや、話せなかったというより話したくなかった、の方かもしれない。

ななもり君は私がきょどっているのを察して、ニコニコ笑う。


「いやー、ごめんね？朝からこんな話してー。」


ななもり君が謝る必要はない。むしろ私がさせてごめんね、と思うくらいで。

一応、昔はななもり君の彼女だったくせにそんな大事なことも知らなかったのかって

……虚無感。





「何て言うか…色々と悩んでたの。俺達。」

「中学の時同じクラスだったんだけど。案の定Aちゃんほんとに覚えてなかったよね。」

「まぁ6人で仲良くなって…そこそこ幸せな日々を送ってた。」

「だけど…俺の妹が病気しちゃってさ。」

「手術したら治らんこともないし、命に別状はありませんよ。って。」

「そんときは本気でありがとうございます。って頭下げて。毎日病院通って。」

「みんなも、俺が寝不足だったりしたときは家にまで上がってきて寝ろ！って言ってくれたり。ころちゃんの子守唄は正直逆に目覚めたけど。」

「で、手術当日。」

「まぁ治るって言われてた妹は…」

「…っ、そのままどっか言っちゃったんだよね。」

「俺に、「頑張ってくるね。私寝るだけだけど」っていつもみたいに笑ってたのに。急にだよ。」

「手術してみたら、写真には写らなかったいけないやつ〜みたいなのがあって。そのまま失敗。」

「俺は怒ったよ。治るって言ってたじゃん。嘘ついてんじゃねえ、返せよ。って。」

「みんなにもたっっくさん言った。みんなが悪い訳じゃないのに。」

「それで喧嘩になって空気悪いまま今の今まで生きてるって感じ〜聞いていい話じゃなかったでしょ。」





…。

ー
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ウインターは苺色に染めて。【短編合作×すとぷり】
るぅと君書きました。お前この三週間くらい何やってたんねん。って方すみませんずっとこれ書いてましたとほほ。

10万hitとか初めてで心の臓がバックバクです…ありがとうございます！！

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