【すとぷり】今日も会長が愛しい【るぅと】

思考停止案件 ページ8

・





「あ、そういえばこれ。コンビニで買ってきたよ。」



私が放心状態になってるのを無視して、ころん君が言った。



待ってそれ私が言いたかったんだけどふざけんな下っぱ

ころん君のおかげですっかり心戻ってきたもう放れない放心しない



「え、いいんですか？」

つぶらな瞳で会長が言う。
あかん可愛い。



『はい、ぜひ！！！会長アレルギーとかありますか？確か無かったはずなので白桃ゼリー買ってきました！会長この前白桃ジュース飲んでらしたのでお好きだろうなと！苺も飲んでらした記憶もあるのですが、風邪ですし食べやすいので白桃買ってきました！』



「わぁ、よく覚えてますね！いただきます、ありがとう〜」




『こちらこそありがとうございます！！』



「あれを流せるのやっぱるぅとくんしかいないわ」




「それ」




**




あれからちょっと経った。副会長は塾があるからって帰ったため、この場にいるのは会長ところん君だけ。



ふところん君の方を見ると、なんか準備してた。


『あれ、ころん君帰んの？』




「あー、ちょっと急用が入っちゃって…」



「そうなんだ…気をつけて帰って下さいね。」



半分寝かけてた会長が言う。

なんか…その………可愛い。眠たそうに目こすってんの。
会長は本当に高校生なのだろうか



「うん、ありがとう。るぅとくんこそ、お大事にねー。」



『したっぱじゃあねー』



「ころん様って言えし」



ころん様が帰って行った。




ドアがぱたん、と閉まるとすぐ。


『…ん！？』



後ろから手を引かれた。
え、会長？？？？


会長は、寝転んだまま眠そう。
もうこのまま寝るのでは？ってレベルで。可愛い。





『か、会長…？どうされました？』



ようやく絞り出した声に、会長は私の手を自身の顔の横にやって、微笑んだ。







「二人きり、ですね」





ーただ今思考が停止しております。しばしお待ちください。ー

名前→←ブラックモンスター会長

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す