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山本彰吾side
どうやら俺のことを助けてくれた彼女は俺のことを知らないようだ。
良かったと安心する反面、もっと頑張らないと、とも思ったり、、、。
彼女の名前は早坂Aさん。俺より年下みたいだ。
少し話をしてみると、第一印象ではしっかりしたイメージだったけれど、年下だということに気づいたこともあるのか、ふにゃっとした、柔らかい感じの雰囲気を持っている人だった。
彰「じゃあ、今から、、そうだな、、ちょっと知ってる人の独り言を聞くみたいな感じで、僕の話聞いてもらえませんか?」
気づいたらそんなことを口走っていた。
ただ、どこか俺より少し幼くて、人を落ち着かせるような君に、
ちょっとだけでもいいから話を聞いてほしいと思ってしまったんだ。
彼女は最初少し驚いた表情を見せたが、
「私でよければ、聞きます。」
そういってくれた。
それから俺は、最初は少しだけ、最近のつらい気持ちを紛らわせる程度に話をしようと思っていた。
彼女とはうまくいかなくて別れてしまったこと。
仕事も最近悩むことや、上手くいかないことが多いこと。
自分の将来について模索し、不安も感じること。
どんな内容の話も真剣に耳を傾けてくれる彼女に、最初は少しだけと思っていたのが、だんだんあともう少し、と思ううちにかなり多くを語ってしまった。
彰「なんか、すいません。つまんないことばかり話しちゃって。」
「いえ、私がお話を聞くといったので。それに、全然つまらなくなかったです。」
彰「聞いてくれて、ありがとうございます。」
「そんな、こちらこそお話聞かせていただいてありがとうございました。
、、、あなたはとっても真面目で、強い人なんですね。」
彰「えっ?」
「彼女さんのこともお仕事も両方大切で、両方一生懸命努力されていたんですよね。
それで、彼女さんと別れるという形になって、自分の力不足だなって自分の落ち度を探して、
お仕事のことも最近うまくいかないことについて、自分をしっかり見つめなおして、
さらに自分の将来のことまで考えるなんて、普通にすごいです。
私なんて仕事は生きていくための手段くらいにしか考えてないし、
彼氏なんてかなり長い間いないし、しかも彼氏できないのは、私が悪いんじゃないと思ってるし、
将来のことで考えるのは、明日のお昼は何にしようかなくらいですもん。」
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ゆ。(プロフ) - とっても面白かったです!続きを楽しみにしてます!(^-^) (2021年11月20日 18時) (レス) @page24 id: e7acb72299 (このIDを非表示/違反報告)
ユラ(プロフ) - とても面白くて、続きが気になります!更新待ってます! (2021年8月5日 17時) (レス) id: 5f0c5f89b9 (このIDを非表示/違反報告)
ミサミサ - 更新頑張ってください!応援してます!(^w^) (2020年4月30日 22時) (レス) id: bbfb96cd5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽむゆん | 作成日時:2020年4月24日 17時