～小さな世界～【永瀬廉】２ (ページ7)

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髙橋『永瀬さんリハビリ頑張ってるみたいだね』

「うん！」

髙橋『先生も退院は近いって言ってたし』

「ふふふ、うん！」

ついに永瀬さんのリハビリが始まった。

ギブスから固定のテーピングに変わり

今も相変わらず松葉杖は必須だけど、

リハビリを今後続けて行けば

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「…手とか繋いで…海とか…ふふふ」

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髙橋『え？なに？』

「え！？…や、違う…別に何も。」

おっと、危ない…

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最近はというと、

永瀬さんの顔色もどんどん良くなり

ガリガリだった身体も

ほんの少しだけ筋肉に締まりが出てきて

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髙橋『Aの前だと優しい表情するんだよなぁ～』

「…え？」

髙橋『この間チラッと見えた。』

「…え、見たって何を」

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海人は突然

私の方に真顔で近づき

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髙橋『キッスしてた』

「ッだぁああああああ□#@&◆◯※★ーー！！！！」

髙橋『うるさい、また怒られるから！！』

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ナースステーションで大暴れする私を

海人は慌てて笑いながら止めてくれた。

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怪しむような笑みで私の肩に腕を組み

海人は周りに聞こえないように

こそっと…

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髙橋『いつから？』

「………」

髙橋『言ってみ？』

「………」

確信に迫ろうと

徐々に海人の身体が近づいてくる。

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すると、

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永瀬『なにしてんの？』

髙橋『わぁああああああああ"ーーー！！！』

「……っ！！？」

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またもや凄いタイミングで

永瀬さん現る。

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髙橋『…あ、お、俺ぇ～、ちょっとトイレに～』

永瀬『……』

「……」

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そして海人は

そそくさとその場から逃げて行った。

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海人に…見られてたか。

バレてたか。

まぁ、

海人は他の人にバラすような人じゃないし

別に大丈夫だとは思うけど…

永瀬『リハビリ終わったよ。』

「…お、お疲れ様です！」

永瀬『うん。』

「はい。」

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永瀬さんは

その場からなかなか動こうとしないので

ナースステーションから出て

永瀬さんの元へと近づき、

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「…お部屋、行きましょうか」

永瀬『ん。』

何かの合図だと察した私は

一緒に部屋へと向かう。

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