～幼馴染と私～【永瀬廉】２ (ページ34)

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そして25歳になって

紫耀も結婚して、

永瀬『なんか、まだ信じられへんわ』

「紫耀が結婚したこと？」

永瀬『うん。』

廉も、私と同じ事を考えているようだった。

毎日くだらない話ばかりして

共に過ごした学生時代。

まさかあの時は

廉と結婚をして、

夫婦として紫耀の結婚式に出席するだなんて

思ってもいなかったよ。

永瀬『俺も。』

「ん？」

廉の綺麗な横顔は

オレンジ色の夕日で美しい影をつくる。

永瀬『俺がお前と結婚出来たことも。』

私を見下ろし、

恥ずかしそうに廉は笑う。

そっと右手を差し出すと、

嬉しそうに握ってくれた。

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「ふふ、まだ信じてないの？」

永瀬『うん。若干な。』

「ええ？誓いのキスもしたのに？」

永瀬『アハハハッ、やめろ。なんか恥ずかしい。』

私達の結婚式。

途中から廉、

酔っ払っちゃって大変だったんだから。

「誓いのキス、50回以上はされた。」

永瀬『…後半、マジで記憶にないのよ。』

「ひどぉーい」

廉のキス魔が披露宴で発揮しちゃって。

紫耀も、私も、パパも

廉を止めるのに必死だったんだよ。

永瀬『お前が綺麗やったって事だけは覚えてる。』

「ふふ、そぉ？」

永瀬『おん。もう世界レベルよ』

「はははっ、大袈裟だなぁ～」

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でも、

なんだかんだで楽しかったなぁ。

タキシード姿の廉は

キラキラの王子様みたいだった。

ほんと言うと、

廉も世界で1番カッコ良かった。

なんて調子に乗るから

絶対に言ってあげないけどね。

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