～幼馴染と私～【永瀬廉】２ (ページ35)

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Another story ページ35

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次は、

どんな物語が待っているかな。

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幼馴染を越えて、

彼氏になって。

すぐに遠距離恋愛をして

ぶつかり合って。

同棲を始めて

大学生活を楽しんで。

成人して3人でお酒を飲んで。

就職して、

社会人になって。

そして、家族になった。

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「廉さぁ～、男の子か女の子、どっちが好き？」

永瀬『ん？なんの話？』

「いいから。」

のんびりと歩きながら

さりげなく。

永瀬『んー、女の子かな。』

「ふふふ、じゃあ女の子だといいね。」

永瀬『なに？』

廉の手を一度離して

自分のまだぺたんこなお腹をさすりながら

顔を見上げて笑う。

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永瀬『……え、…うそやろ』

「……ほんと」

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数秒間、

廉は固まって動かなくなった。

と思いきや、

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永瀬『…マジ！？…えっマジ！？』

「マジ！！」

永瀬『うそぉおおおーーーー！！！！！？？？』

「ほんとぉおおおーー！！ハハハハッ」

廉は引き出物を雑に下ろして

満面の笑みで勢いよく私を抱きしめた。

永瀬『…嬉しい。やばい』

「私も。」

永瀬『俺、…パパ？…え、家族増えんの？』

「ふふふ、…そうだよ。」

嬉しさのあまり

廉は私の身体を大きく横に揺らす。

だけど、突然ピタッと止めて

永瀬『あ、ごめん！！』

「え？」

永瀬『今の大丈夫やった？お腹痛くない？』

「アハハハッ、…うん、大丈夫だよ。」

心配そうにお腹を優しく撫でてくれた。

「…まだ、ぺたんこでしょ。」

永瀬『…うん。でも、おるわ。』

「ふふ、分かるの？」

永瀬『俺には分かる。』

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私が持っていた引き出物を

廉に無理矢理奪い取られる。

いいって言っても

身体の負担になるやろ！

と怖い顔をして怒られた。

ほんと、大袈裟なんだから。

でも、素直にありがとうと伝えると

当たり前やろ。

と今度は優しく笑うの。

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「今日は、特別な日だから赤飯炊こうか！」

永瀬『…え』

「ね？いいでしょ？」

永瀬『白飯がいい…』

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次は、

どんな物語が待っているか

「赤飯、赤飯♫」

永瀬『…うん、そやな！！今日は特別やもんな！！』

「え？いいの？」

永瀬『おー、どんとこい！赤飯！！』

もう今から楽しみで仕方がないよ。

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- end -