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永瀬の表情が、みるみるうちに歪み始めた。
私に触れているだけなのに、
どこか耐えるみたいに、苦しそうな顔をして
だけど時折、私を見てふと優しく笑う。
永瀬『…下も触るよ』
「…え、…ゃだ」
永瀬『俺に委ねろ言うたやろ…』
「だって、…そこはでも、」
永瀬『触らせて。…気持ちよくするから…』
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全部が本当に優しくて。
永瀬の表情も声も触れる手も、凄く温かくて
言葉では言い表せない何かを得た気がした。
気持ちよくて、
自分でも聞いたことの無い声が溢れて、
あれだけ拒んでいたのに、
もっと、もっと、って求めてしまいそうになった。
永瀬がズボンを脱いだ時、
一瞬だけ視線に困った。
私の上で四つん這いになった時、
やっぱりちょっとだけ怖かった。
永瀬『痛かったら俺の事蹴っていいから』
「…ふふ、…蹴らないよ」
永瀬『…んふふ、…じゃあ……いれんで』
「っ、…！」
痛かった。
想像以上に、痛かった。
永瀬『……大丈夫？』
「…ん。……ちょっとだけ休憩…」
永瀬『…ええよ。…チューしよか』
そして
ゆっくり、じわじわと解された後は、
もう記憶がほとんど曖昧。
でも、
永瀬の悩ましい声。
ギュッと私にしがみつきながら
時折、息を整える永瀬。
永瀬『……ほんま好き、……』
「…私も、…」
永瀬『……っ、…好き？』
「…好き」
沢山の愛を伝えられて、
なんだか泣きそうになったのは
しっかりと心に残って大事にしまう。
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永瀬『…ごめ、……も、…』
「…んっ……！」
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幸せだった。
とてもとても幸福に満ちた。
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好きで好きで、堪らない。
永瀬『……んはっ、……何泣いてんの』
「……幸せ過ぎて」
永瀬『…ふふ、…そら良かった。』
私達は、ようやく一つになった。
これからもずっと居られると信じて
手を重ねて抱き合った。
一緒に居られる。
大人になっても私は永瀬の隣に、
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永瀬『好き…』
「…私も、好き」
永瀬『俺は大好き』
「私は宇宙一好き」
永瀬『俺は日本一好き』
「え、…なんか小さ」
永瀬『ハハハハッ、』
「…もぉ！笑」
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居られると思っていた＿＿
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作者名：ayu
| 作成日時：2021年2月22日 9時
