～恋するオタク～【永瀬廉】２ (ページ9)

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kaito side…

永瀬『……』

「……」

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空気が重たい

お互い背を向けて携帯に没頭するフリ。

それをするくらいなら

ここへ来なければ良いものの…

『ねぇ、…お願いだから仲直りしてくんない？』

永瀬『……』

「……」

『今日のテーマ、“ 仲直りの会 ”だよ！？ねぇ！』

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ここ最近、ずっと一人で話してる気がするよ。

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廉とAは再び犬猿の仲に戻ったみたい

目も合わさないし、言葉も発さない

むしろ俺まで無視されてとばっちりもいいとこだ。

なにがあったのか

まぁ想像は出来なくもないけど。

どうせまた廉が余計な事でも言ったんでしょ？

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こうして殺伐とした雰囲気のまま

期末テストを迎えて

終業式も終え

なんと…

.

.

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『廉。今日なんの日か知ってる？』

永瀬『クリスマスイブとか興味ない』

『アハハッ、知ってんじゃん笑』

そう。クリスマスイブ。

二人の喧嘩はかなり長引いていた。

あーあ。

冬休みだってのに何してんのさ。

ましてやクリスマスイブなのに、

家でゴロゴロしてていいのぉ？

ま、これに関しては俺も問題ありなんだけど。

素直に謝ればいいのに。

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永瀬『はっ！』

『え！？なに、…』

永瀬『今日優太、テレビ出る日やん』

『……あー、へーー』

永瀬『あいつ録画してんのかな』

すると廉は急にベットから起き上がり

携帯を手に持って何かを打ち始めて

永瀬『…って、どーでもええわアイツなんか！！』

『……』

そして携帯を投げ捨てる。

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するとまた数分後

永瀬『19時から…、』

『……？』

永瀬『あいつリアタイ出来んのかな』

『……』

永瀬『聞いてみよ』

再び携帯を手に、文字を打っては

永瀬『いや…だから、どぉでもええねんって！！』

『さっきからなにしてんの…』

永瀬『なんもしてへん！！！』

ちょっと拗れすぎ。

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きっと俺が思ってる以上に

廉の頭はAでいっぱい。

それが恋なのか執念なのかは知らないが

俺はそれでも黙って見ておくしか

『A、明日デートだね』

永瀬『…だからなに。』

『ふふ、楽しみなんだろぉーなぁーー』

いや、ちょっとだけ意地悪はする。

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