83 ren side ページ37
ren side…
痛い
頬っぺた痛い、ヒリヒリする。
いや、事故やんあれはただの。
どさくさに揉みましたけど、
2回ほど揉みましたけど、事故やん。
顔を真っ赤にして部屋を出て行ったA。
はぁー、またやらかしたと言うことで。
.
『…ノーブラか』
.
仰向けになって一言漏らす。
そのまま手を伸ばし、瞼を閉じて
何もない空気を2回ほど鷲掴み。
.
『柔らかかったなぁ〜……』
.
.
あのさー、
最近、毎日のように来てるらしいやん俺。
夜のもう1人の俺よ。
大丈夫？俺ほんまに寝てるだけで済んでんの？
いやいやいや〜、
絶対触ってるやん、…俺やで？だって。
.
バンっと力を抜いた手は下ろし、ため息を吐く。
あーー、しんど。
.
.
別に嫌われたいわけじゃない。
むしろその逆で、
ちょっとでも振り向いてほしくて
いろんな角度から追いかける。
でもあいつは、
俺にも海人にも常に平等やし
未だに友達作りも諦めてないし
近づいたと思えば離れていくし
Aと居ると、なんか気持ちが焦る。
せめて側におりたくて、
まぁ、今こんな事になってんねんけど、
.
『……』
ストレートに言ったら、
好きって言ったらあいつは
どんな反応するやろか。
.
ゴロリと寝返りを打ち
かすかに残るAの温もりを自然と探す。
そして息を吸い込み、腹ん中にそれを閉じ込めて
なんか、ちょっとムラムラもしてくるし
.
.
『…あー、……ほんま好き…』
.
結構、重症やった。
この時からもう限界に近かった。
自分で誘っといてあれやけど、
ちょっとそろそろ
セーブ出来る自信が無い。
.
.
「永瀬」
『……今朝は、その』
「…はい、ご飯」
『…お前、もっと丁寧に置けや』
「……なに？」
『……いや。…ごめん』
Aはムスッとしたままその場を離れる。
その瞬間、メイド服の裾がひらっと揺れて
『っぉ！……』
思いっきり屈んで覗いてたら
バレてまた怒られた。
.
.
今日は、ピンクでした。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1428人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「永瀬廉」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ayu
| 作成日時：2021年2月10日 0時
