～恋するオタク～【永瀬廉】２ (ページ17)

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亮太「…どういう」

永瀬『まぁ、それは楽しみにしといてや。』

みるみるうちに亮太君の顔面は白くなり

ガタンッと床に腰を下ろした。

髙橋『あ！廉居た。もぉーー、…っ…！！』

しばらくして海人も、部屋に飛んで入ってくる。

明らかに慌てふためき動揺しながらも海人は

私に上着をそっと掛けてくれた。

大丈夫？…っと泣きそうな顔で言うもんだから

私も逆に冷静さを取り戻す。

永瀬『警察電話する？』

髙橋『…そうだね。…俺しようか』

2人は満身創痍な亮太君を見下ろしながら

あれこれと静かに言い合う。でも、

「……いい」

髙橋『…？』

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「…しなくていい。…もう、…話もしたくもない」

永瀬『……』

髙橋『……』

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すると

海人は分かった、とすぐに汲んでくれた。

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亮太「…調子のんなよ、…ブス」

突然の増悪に満ちた声。

先ほどまで黙りこんでいた彼はまた

人格を変えたように喋り始める。

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亮太「…お前もノリノリだったじゃん。

てか俺のこと好きだったんじゃねぇの？

なに一丁前に拒否ってんだよ。マジうぜぇー…

俺だってお前みたいなブスありえっ！！……っゔ、」

おぞましい音が鳴った。

倒れ込む彼の口元は血で滲む。

一瞬過ぎて頭もこんがらがる。

目の前に映る

永瀬の振り切った拳は赤く腫れ上がり

そして氷のように冷め切った表情が。

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亮太「…おま」

永瀬『喋んな。息もすんな』

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永瀬『そのまま死ね＿＿』

と、息を吸う間もなく言葉を吐き捨てた。

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亮太君はよろけながら部屋を出て行った。

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後味が悪過ぎる

普段の私達ではありえないような空気。

髙橋『……俺、…なんか飲み物取ってくるよ』

海人が部屋を出て行ってからも私は

何も言い出せず

ただじっと床を見続けた。

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