6「理由なんて」 ページ24
本当に、私のほうが心が思春期になっているのかもしれない。
久しぶりに元カレ以外の男性と喋ったっていうのもあると思うけど、彼の言動にあたふたしている自分がいる。
さっきも、一緒に寝る？と言われたもんだから、私が断固拒否したおかげで別々に寝ることになった。
彼の、女の子は体を大事にしないと、というこだわりで、今私は彼のベッドで寝ているんだけど。
それはそれで眠れそうになかった。
・
朝だ。起きなきゃと思った時、誰かに身体を包まれている感覚があった。目を開けてお腹の辺りを見てみると、細い腕に締め付けられている。
誰か、なんてただひとりしかいない。
抜け出そうとしてみたら、それに気づいたのか抱きしめる力は強くなった。
「ねぇ辰哉、離して。起きてるんでしょ？」
深澤「寝てるー」
「起きてるじゃん(笑)なんで隣で寝てるのよ！」
深澤「はい？お前が寝れないって言ったから俺が眠れるようにしてたんじゃん。覚えてない？」
「そんなこと言って・・・っあ」
そういえば、寝ようとすると元カレを思い出してしまう、と言ったかもしれない。
そのあと彼がした行動は、ずっと身体をポンポンと子供を寝かせるように叩いてくれてたような・・。
それで私は眠りについて、そのあとの記憶はもちろんない。
深澤「思い出した？(笑)」
「思い出した・・けど抱きしめていいとは言ってないでしょ。それにもう大丈夫だから、離して」
深澤「俺はまだ大丈夫じゃないんだけど」
「なにが」
深澤「お前が眠るまで見てたんだぜ？まだ眠いんだってば」
「勝手に寝てればいいでしょ？」
深澤「ひどーい。泣いてるお前の心を助けたのは誰だよ」
「それは本当にありがとう。・・でもそれとこれとは違う。抱きしめていい理由にはならないもの」
深澤「理由なんて必要？」
「必要だよ！私たちただの同級生でしょ」
深澤「・・Aのことが好き、とかじゃダメ？」
「は・・・？」
深澤「家に帰したくないなー、じゃ理由にならない？？」
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みあ(プロフ) - スノ姫さん» スノ姫さん。コメントありがとうございます。素敵なリクエストです！参考にさせていただきます。 (2021年10月7日 0時) (
レス) id: f3c1546d7f (このIDを非表示/違反報告)
スノ姫 - アラフォーだけど、付き合ってた彼氏に浮気され、別れた所で街をふらついて歩いてる所に男友達の深澤君と会い恋人になったと言うシチュエーションをお願いします。 (2021年9月26日 4時) (レス) @page1 id: 61c754dd4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みあ | 作成日時：2021年9月25日 14時
