情報屋兼真選組副長補佐【銀魂】 (ページ39)

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＃１１ページ39

「おい、どこにいやがった」

『うーん、ちょっと散歩』

後ろから喧嘩腰に声をかけてきたのは土方だった。
どうやら屯所へと帰るらしい。

『帰ってすぐに事情聴取は嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ』

「わーったから！戻ったら休め！抜け出すんじゃねーぞ」

『そんな事する元気もないよ』

車に乗ると、後部座で総悟がアイマスクをして寝ていた。
そんな事は気にせず、Aは車に乗り込む。

「なァAさん、あの侍とはどんな関係でィ？」

あの侍？あぁ、きっとあいつだろう。
Aは確信した。
昔、共に攘夷戦争で戦った仲間。
でもこれ言わない方が良いよね。

『……旧友ってとこかなぁ…』

「何でィ、その間は」

『いや、何でもないよ』

と、助手席から土方が言った。

「総悟、今日こそ報告書を書いてもらうからな」

「それは土方コノヤローの仕事でさァ」

『どんだけ溜めてんの』

「うーん……」

『数え切れないほどあるの？流石に手伝えないからね』

そう言うと、総悟は分かりやすくしゅん…とした。
それを見ていたA。

『……仕方ない。明日一緒にやろう』

「流石はAさんだ」

Aは事情聴取されるくらいなら総悟と書類を書いていた方が良いと考えたのだろう。
だが、そんな考えを見抜いたかのように土方は

「A、おめーは事情聴取っつったろ」

そう言った。