せいぜい一緒に過ごす期間は二十年くらいなんだから娘さんはお父さんを大切にしてあげて#1 ページ27
『はぁ、はぁ…斬っても斬ってもキリがない…』
壁にもたれ掛かり、肩で息をしていると突然、ドォン と大きな音を立て、ターミナルの一部からえいりあんの核が出てきた。
『…やっぱキモイ……。…っ!神楽ちゃん…!』
核をよく見ると、呑み込まれていく神楽の姿があった。
少し遅れて、銀時と星海坊主の姿も見えてきた。
Aも核を目指し、走っていった。
______
____
__
『銀時!バーコード…じゃなくて、星海坊主さん!』
「今バーコードっつったな?俺には散々言うなって言ってたのにお前言いかけたな?」
『星海坊主さん、このえいりあん殺ったらどうなる…?』
「え、無視?」
「…神楽も死ぬ事になる」
ブツブツと何か言っている銀時を無視し、Aと星海坊主は会話を続けた。
すると、上空から何やら聞き覚えのある声。
「えっ、えー、ターミナル周辺に留まっている民間人に告ぐ!直ちにターミナルから離れなさい!」
『松平のおじさん…』
「今からえいりあんに一斉放射を仕掛ける。直ちにターミナルから離れなさい」
「なっ、何だとォ!?」
何しようとしてんのあのオジさん。私達の事見えてる?オジさーん、見えてるぅー?
243人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:東雲 | 作成日時:2023年1月25日 0時