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「神楽ちゃんなにすんの!!ドメスティックバイオレンス!?」
「今まで家庭ほったらかして好き勝手やってたパピーに今更干渉されたくないネ。パピーも勝手。私も勝手。私、勝手に地球来た。帰るのも勝手にするネ」
『……』
「神楽ちゃん、家族ってのは鳥の巣のようなもんなんだ。鳥はいつまでも飛び続けられる訳じゃねェ。帰る巣が無くなればいずれ地に落っちまうもんさ」
「パピーは渡り鳥ネ。巣なんて必要ないアル。私もそう。巣なんて止まり木があれば充分ネ」
「それじゃ、何で止まり木にこだわる?ここでしか得られねーもんがあるってのか」
「またあそこに帰ったところで何が得られるネ。私は好きな木に止まって、好きに飛ぶネ」
「……ガキがナマ言ってんじゃねーぞ」
「ハゲが、いつまでもガキだと思ってんじゃないネ」
二人の言い合いを見ていた、Aと銀時、新八。
「アレ……?何このカンジ」
『夜兎の喧嘩始まるカンジ…?ここら一体崩壊するよ…?』
「オイ、ちょっ…」
銀時が声を掛けたと同時に、二人は窓を蹴破って外に出た。
「ほぁちゃああああ!!」
「神楽ちゃん!!」
ファミレスの中から親子喧嘩を見る三人は黙って見ているだけだった。
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作者名:東雲 | 作成日時:2023年1月25日 0時