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「えいりあん、お前は完全に包囲されている。無駄な抵抗はやめて、大人しく投降しなさいえいりあん」
メガホン片手に沖田が言う。その後ろには真選組隊士が数人、パトカーも何台も止まっている。
「
「どんなえいりあん?」
後ろで聞いていた山崎が呆れた様な顔をして呟いた。
沖田はメガホンを下ろし、一台のパトカーの方に振り返って言う。
「えいりあんだろーが人間だろーが母ちゃん泣かす奴は最低だ。ねェお袋さん。なんか言ってやってください」
「えっ?来てんの?お袋さん来てんの?」
山崎がツッコミを入れると、パトカーのドアが ガチャ と開いた。
「お母さんもう知らないから。お母さん…もうあの時から息子は居ないものだと思って__」
えいりあんのお袋さん…というか、ゴリラがそう言い切る前に猛スピードで突っ込んできたパトカーに ガシャン と音を立てて吹き飛ばされる。
「えいりあんがなんぼのもんじゃーい!」
「なんぼのもじゃーい」
「いやえいりあんじゃねーからコレ!!」
突っ込んできたパトカーから土方と原田が降りてくる。
すかさずその2人にツッコむ山崎。
『あれ?えいりあんみたいなゴリラが転がってる』
「いやえいりあんでもゴリラでもないですよ!?」
「局長ォォォ!しっかり!!」
遅れてやって来た久坂にも山崎はツッコミを入れ、その後ろでは数人の隊士がゴリラ…じゃくて、近藤の蘇生を行っていた。
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作者名:東雲 | 作成日時:2023年1月25日 0時