File. 5 ページ6
Youside
私は一旦松田のことは置いといて、煙草を吸いに喫煙室に向かう。
松田陣平…。
クソ生意気サングラス野郎だな。
我ながら良いあだ名付けられたんじゃないかと思い、喫煙室の扉を開けた時、さっき見た顔がそこにあった。
黒髪天パで背の高い男。
おまけにサングラスをかけている。
「アンタも吸うのか?」
先に沈黙を破ったのは松田だった。
「あぁ…
喫煙仲間がこのクソ生意気な後輩か…
まぁ、喫煙仲間が増えたからいっか」
「アンタ、歳は?」
「女性に年齢を聞くなんて…失礼だねアンタは」
「へいへい、悪かったな」
素直だ…。
意外と良い奴なのかも…。
「…わからない事あったら…うん…
……誰かに聞いて」
「誰かって何だよ…
俺の世話係はアンタじゃねぇのかよ」
「そんなの面倒だからに決まってんじゃん…
まぁ、それなりには頑張るけどさ?」
人に教えるとか面倒だからあんまり好きじゃない。
私はボーッとしながら煙草を吸っていた。
363人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:蛍埜 | 作成日時:2022年7月12日 22時