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「おや、鈴美じゃあないか。久しぶりだな」
「この人が、幽霊のお姉さん？」
「久しぶりね、Aさん。そちらはどなたかしら？」
「私はアンです。姉さんとは承太郎が高校生の時からの付き合いなの！」
「そうなのね。私とアーノルドのことは、もう聞いてる？」
「はい！」
同じ女の子同士、敬語も取れて名前を呼びあうほど仲良くなった二人をほほえましく眺めていると、オーソンの隣の小道から勢いよく露伴と康一が飛び出してきた。
露伴の手から離れたカバンが道路に落ちて荷物が散らばる。
「写真が…風に飛ばされる前に集めておかなければ…」
ひらりと飛ばされかけている写真を鈴美たちと一緒にかき集める。
ようやく私たちに気づいたたりに、鈴美がアルバムを手に問いかけた。
「この写真、露伴ちゃんが撮ったの？」
「そうだが…」
「この一枚、印がついてあるけどどうかしたの？囲ってあるの男の子みたいだけど」
鈴美が指さした写真のしるしのところに写っているのは、ごくごく普通の少年だ。
少し髪は長く茶色、真剣な顔でビデオカメラで何かを取っている様子だ。
横には『川尻早人』と書かれたふせんがついている。
「おや、よく見るとこの男性も川尻という苗字だな。家族か？」
「確かに！」
とりあえず、何も証拠がないこの状況が少しでも改善するかもしれない、という結論となった。
まずはあの少年を探そうと情報を集めていると、2日後に露伴に呼ばれた。
川尻早人が見つかったらしい。
「この時間だと、学校に行くはずだ。とりあえずそこで止めて、ヘブンズ・ドアーで記憶を読む」
「わかった。
…ああ、彼じゃあないか？」
なぜか何かにおびえたような顔をして立ち止まっている少年は、露伴が路肩に車を止めたことすら気づいていないらしい。
声をかけて、写真を見せて問いかけた途端、踵を返して逃げ出した。
「待てよ。何をいきなり逃げ出すんだい？」
露伴がヘブンズ・ドアーで少年を本にした。
私も念のためアクア・クイーンを出しておく。
ペラリ
露伴がページをめくった。
【警告】
これより先は読んではいけない
目に飛び込んで来た文字に、露伴が冷や汗を書く。
「警告…？露伴、ヘブンズ・ドアーが読めるのは相手が経験して来たことだけ、なんだよな…？」
「そのはずだが…」
読み進めようとする露伴。
私は、アクア・クイーンでヘブンズ・ドアーに触れた。
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珠雨(プロフ) - 見たかったので嬉しいです！ありがとうございました！ (2019年6月20日 0時) (
レス) id: c32d1c54bf (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - 珠雨さん» 申し訳ございませんでした！非公開のままにしていたので今公開しました！ (2019年6月20日 0時) (レス) id: 3df8fd3191 (このIDを非表示/違反報告)
珠雨(プロフ) - あの、５話が抜けてますよ…？ (2019年6月17日 2時) (レス) id: c32d1c54bf (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - ありがとうございます！次は5部の原作の前なので、例のごとく無茶ばかりする主人公を温かく見守ってやってください！ (2018年9月4日 18時) (レス) id: 7da074e648 (このIDを非表示/違反報告)
紅(プロフ) - 4部も面白かったです...！続き待ってます！主人公がどうなるか(どうなってるか)とても気になります...！楽しみです(^-^) (2018年9月4日 12時) (レス) id: 325d5630b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あゆ | 作成日時：2018年8月2日 12時
