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仗助が、部屋の前に来た。
怪しんでいるためか部屋の中には入らず、外から声をかけて来ている。
「お前ら…『露伴』と『A』…て言うのか？
なあ…二人とも。あいつに向かって『助けてくれ』と言え。命だけは助けてやるよ……早く呼べよ」
まだ余裕がある私ではなく、もう余裕がない露伴へと問いかけられた、甘い誘い。
それに対して露伴は。
「ほ…ほんとに……僕の「命』…は…助けてくれるのか？」
ニヤリ、と笑った背後のスタンド。
露伴が自分の誘いに乗った、と思ったらしく「ああ〜約束するよ〜〜っ。奴の『養分』と引き換えのギブアンドテイクだ。呼べよ。早く呼べ」と畳み掛けた。
「だが断る」
露伴がゆっくりと顔を上げて発したのは、そんなシンプルな言葉だった。
「この岸辺露伴が最も好きなことの一つは、自分で強いと思っているやつに『NO』と断ってやることだ…
逃げろッ！仗助ッ！
この部屋に入ったら勝ち目はないッ！殺されるぞッ！」
そう叫んだ露伴だったが、それは仗助には逆効果だったようだ。
部屋の中に入って来てしまった仗助を助けるために、露伴はヘブンズ・ドアーで後ろに吹っ飛ばした。
「っカッコつけてないでお前も逃げるんだよ！」
重くなって来た体で波紋を練り、露伴を仗助の元へ蹴り飛ばす。
仗助は私の言葉を聞いて、露伴を連れて走って行ってくれた。
「かっこいいぜェ？でも、あんたは逃げなくていいのか？」
「っああ……養分も、くれてやるさ…。だが、その前に……武器とかではないんだが、そこの、カバンから…血液パックを出してくれ…」
嫌そうな顔をしながらも抜かりなく私に足跡をつけ、養分を吸い取りつつカバンの中のパックを渡してくれた。
今は養分を吸い取られているだけなので体力が減る一方だが、このくらいなら…血液パックを飲んでいれば無くなりはしない……はずだ。
握りしめて血を吸いながら養分が吸い取られると言ういたちごっこ。
スタンドが離れた時に、私の意識はゆっくりと薄れて行った。
最後に聞こえたのは、露伴となぜかアンの「A！」「姉さん！」という叫び声だった…。
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珠雨(プロフ) - 見たかったので嬉しいです！ありがとうございました！ (2019年6月20日 0時) (
レス) id: c32d1c54bf (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - 珠雨さん» 申し訳ございませんでした！非公開のままにしていたので今公開しました！ (2019年6月20日 0時) (レス) id: 3df8fd3191 (このIDを非表示/違反報告)
珠雨(プロフ) - あの、５話が抜けてますよ…？ (2019年6月17日 2時) (レス) id: c32d1c54bf (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - ありがとうございます！次は5部の原作の前なので、例のごとく無茶ばかりする主人公を温かく見守ってやってください！ (2018年9月4日 18時) (レス) id: 7da074e648 (このIDを非表示/違反報告)
紅(プロフ) - 4部も面白かったです...！続き待ってます！主人公がどうなるか(どうなってるか)とても気になります...！楽しみです(^-^) (2018年9月4日 12時) (レス) id: 325d5630b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あゆ | 作成日時：2018年8月2日 12時
