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「知らない二人に説明すると…使うのはチップ、サイコロとコップそれにどんぶりだ。
このお椀の中に3つ振り、一個でもこぼれたらその時点で負け。1.2.3と続いたらシューターは掛け金の2倍払い、4.5.6は2倍もらう。ピンゾロとオーメンは5倍だ。これもいいかい？」
「異論はないっス」
ルールが決まり、私とカーズも暇つぶしにサイコロを借りて転がしてはみた。
が、カーズはイカサマをするし、私も持ち前の幸運のせいでオーメンとピンゾロだけしか出ないためやめた。
ゲームに目を戻すと、仗助は二連続でオーメン、露伴は1.2.3を出したらしい。
すごいな。
笑う露伴とそれにつられるように笑った仗助。
次の瞬間、露伴は自らの左手の小指にペンを突き立てた。
「っ露伴！？お前、急に何を…？」
「こいつは何か『イカサマ』をしている…。方法はわからんがなんらかの『イカサマ』をしている……。許せん。その方法がわからないことが許せん！」
「はあ…昔からいるよなぁ。分からないことが許せない男。昔同い年の近所の子供もそうだったよ」
「くだらんな」
そうこうしているうちに玉美が来た。
たしかに、罪悪感があれば玉美のスタンドで錠前ができる。
そうなればイカサマをしている、と確定するからな。
そして、勝負はあと一回ずつになった。
露伴がイカサマを見つけられなければ200万で仗助に治療をたのむ。
そして見つけられれば…仗助の小指をもらう。
もしもイカサマをやめれば、玉美の錠前は強制的に仗助のところへ。
「止めないのか？」
「まあ……今なら義指も進歩しているしな。
それに…イカサマをしていけすかない大人からお小遣いをもらおうなんて考える子どもはこの辺りで恐怖を感じておくべきだろうよ」
「だろうな」
今、仗助はかなりの恐怖に襲われているに違いない。
イカサマを見つけられたら小指がなくなるし、イカサマをしなければ罪悪感の錠前が付いてしまうからな。
「……？」
勝負が始まって少しして、パチパチという音と焦げ臭いにおいがした。
よく見るとテラスから炎が立ち上っている。
「もしもし、消防車一台。場所は…」
通報して、さらに財団の方にも連絡をして電話を切ったが、まだ仗助たちは気付いていない。
ようやく玉美が火事に気づき、その声で仗助、露伴も気づいた。
こちらを見た露伴の後ろで、サイコロが形を変える。
それを抱えて逃げた仗助。
運がいいなァ。結局勝負はうやむやになったが…仗助と露伴はより一層仲が悪くなったよ。
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珠雨(プロフ) - 見たかったので嬉しいです！ありがとうございました！ (2019年6月20日 0時) (
レス) id: c32d1c54bf (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - 珠雨さん» 申し訳ございませんでした！非公開のままにしていたので今公開しました！ (2019年6月20日 0時) (レス) id: 3df8fd3191 (このIDを非表示/違反報告)
珠雨(プロフ) - あの、５話が抜けてますよ…？ (2019年6月17日 2時) (レス) id: c32d1c54bf (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - ありがとうございます！次は5部の原作の前なので、例のごとく無茶ばかりする主人公を温かく見守ってやってください！ (2018年9月4日 18時) (レス) id: 7da074e648 (このIDを非表示/違反報告)
紅(プロフ) - 4部も面白かったです...！続き待ってます！主人公がどうなるか(どうなってるか)とても気になります...！楽しみです(^-^) (2018年9月4日 12時) (レス) id: 325d5630b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あゆ | 作成日時：2018年8月2日 12時
