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そこは、あのポストの先だった。
その先の角を左にま曲がれば出ることができるらしい。
だが、嬉しそうに走り出そうとした康一と露伴は、鈴美に制止された。
「慌てないで！康一くん！ポストから先を通るにはちょいとした『ルール』があるの」
ぴたり、と立ち止まった二人。
露伴が振り向き、「『ルール』？」と聞き返す。
「あのポストを越えて曲がった後20メートルぐらい先に出口が見えるわ。
そこまで何が起ころーと『決して振り向かない』って約束して」
理由を聞いてみたが「太陽が東から昇って西へ沈むっていうのと同じ『ルール』なの」というあいまいな言葉しか返ってこなかった。
だが、振り向かなければいいらしい。
その代わり振り向けば魂があの世へ引っ張られる…つまり、死ぬらしい。
「あっあ〜〜ッ！怖がらないで！振り向かなければいいのよ。簡単でしょ？あたしは何度もここへ来てるのよ…。
振り向かなかったからずっと『あの世』に連れてかれないで幽霊でいられたのよ
いい？ポストを、越えるわよ…」
ポストから、一歩足を踏み出す。
その途端、足の間を形容しがたい何かが通って言った感覚が伝わって来た。
隣の露伴や康一も同じようなことを言っている。
その後も足音や、息、謎の液体などがかかる感触などが来たが、何とか出口の近くまで来ることができた。
転びそうになりながらも走っていった康一。
だが、最後の最後に鈴美ではない声で油断して振り返ってしまった。
何かを見て、怯えている康一。
「フン！なんだか知らないが見なきゃあいいんだろ？僕と一緒でよかったな、康一くん。
『ヘブンズ・ドアー』！『君は何も見えなくなって吹っ飛ぶ』」
吹っ飛ぶ康一の顔がぺらぺらとめくれ、体が出口の外まで吹き飛ばされた。
何も見えないらしく慌てる康一に露伴が改めて『目が見えるようになる』と書き込み、ふと周りを見渡した。
さっきのあの小道は、なくなっている。
「あたしたち、ずっとここにいるわ」
声が聞こえた。
振り返ると、コンビニ『オーソン』の前に鈴美とアーノルドが寄り添って立っていた。
「『
何かあたしに聞きたいことがあるときは…いつでもここにきてね。
話を聞いてくれて…心から感謝するわ」
そう言って消えた鈴美。さて…頑張るか。
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珠雨(プロフ) - 見たかったので嬉しいです！ありがとうございました！ (2019年6月20日 0時) (
レス) id: c32d1c54bf (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - 珠雨さん» 申し訳ございませんでした！非公開のままにしていたので今公開しました！ (2019年6月20日 0時) (レス) id: 3df8fd3191 (このIDを非表示/違反報告)
珠雨(プロフ) - あの、５話が抜けてますよ…？ (2019年6月17日 2時) (レス) id: c32d1c54bf (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - ありがとうございます！次は5部の原作の前なので、例のごとく無茶ばかりする主人公を温かく見守ってやってください！ (2018年9月4日 18時) (レス) id: 7da074e648 (このIDを非表示/違反報告)
紅(プロフ) - 4部も面白かったです...！続き待ってます！主人公がどうなるか(どうなってるか)とても気になります...！楽しみです(^-^) (2018年9月4日 12時) (レス) id: 325d5630b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あゆ | 作成日時：2018年8月2日 12時
